雑記
実際、記憶の彼方にある幼い頃の光景は美化され、かけがえのない宝物になっている。ぼくは、三歳でどこかの浜辺に家族と旅行に来ていて、記念撮影のために浜辺の端にある大きな石の上に座らされた。大人にとってはたいした大きさではなかったはずだが、三歳…
とうとう大団円まで読み切ってしまった。久しぶりに漫画にのめり込みました。読み切りはたまに読むけど、この巻数(31巻)を読み切ったのはいままで生きてきて初めてのことだ。 ま、そんなたいそうな話じゃないんだけどね(笑)。当初は、たまたま映画観る…
ある日突然、この世のものではない存在が見えるようになった四谷みこちゃん。しかも、その見えてる存在がなかなかエグくて気色悪くておぞましくて怖くて、ちょっと無理的なビジュアルばかりだから、たまったものじゃない。彼女は咄嗟にその存在が見えている…
普段、雑誌って買わないんだよねー。でも、これは買っちゃう。ほとんど丸々一冊ホラーガイドになってるっていうから、じっくり読んでみたいもんね。 で、期待に違わずなかなかおもしろかったわけ。ガイドとして紹介されているのは、映画、ドラマ、アニメ、小…
きゃー!キングなのよー!こう見えてもワタクシ、ちょっとしたキング・フリークなんですのよ。といっても、彼の本をすべて読んでいるってワケでもないんだけど、こういうイベント的なのには目がなくて、飛びついてしまいました。それに、みなさん、これ無料…
この表紙の禍々しさ。ゾゾ毛たちまくりだもんね。邪悪で、汚くて、オゾマシイ。それが一発で感じとれちゃう表紙でしょ? みなさん、ご存じジョーカーなのであります。バットマンに登場する最大の宿敵。犯罪界の道化王子との異名もあるこのサイコパスのヴィラ…
三毛猫ホームズの青春ノート (岩波ブックレット (No.38)) 作者:赤川 次郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1984/11/20 メディア: 単行本 懐かしい。これが刊行されたのが35年前。ひゃあ、とんでもなく昔じゃん!その当時、高校生だったぼくは、まだ本を…
サブリナ 作者:ニック ドルナソ 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2019/10/17 メディア: 単行本 BD(バンドデシネ)は何冊か読んだのだが、本書はアメリカ産だ。もちろん日本の漫画とは感触が違う。まして、BDとも全く違う感触だ。 無機質的なと形容す…
四丁目の夕日 (扶桑社コミックス) 作者:山野 一 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2015/01/17 メディア: Kindle版 トラウマ漫画として有名な作品。貧しいながらもみんなで力を合わせて精一杯生きている町工場の一家。それがある日を境にコロコロと坂を転げ落…
いまごろハマってやんの。遅いっての。でも、ぼくはよつばと出会ってホントうれしく思ってます。この5歳の小さい女の子をめぐる数々のエピソードは、やさしさと驚きと出会いと発見に溢れ、すっかりおじさんになってしまったぼくの心をこれ以上ないほど癒し…
視点が変わるともちろん見え方が変わってくる。いままで見えていなかったものが見えてくる。本書は誰もが知っている『桃太郎』の物語を空からみることによって、新たな側面に光をあてた絵本なのである。 さて、おたちあい。桃太郎のハナシは誰でも知ってるは…
かわいい絵柄なので、子どもに読んで聞かせてあげたいくらいなのだが、とんでもない。このBD(バンドデシネ)はなかなかの衝撃を与えてくれる。 ぼくはいままで6冊のBDを読んできた。「ひとりぼっち」「アランの戦争」「皺」「イビクス」「ピノキオ」「…
英国の新聞、ガーディアン紙が、専門家や批評家らによって選出した長編小説限定の必読書1000冊なのだが、ぼくが既読なのは75冊。それぞれジャンルに分けて選出されている中で、やはり一番多く読んでいるのは〈Crime〉、続いて多いのが〈Science fictio…
たまたま知り合いが買ってた週刊少年ジャンプをパラパラみてたら、この漫画を発見。思わず声出して 笑ってしまった。ゆるゆるのキャラと微妙なヘタウマな絵。先の展開が読めるにもかかわらず、おもわず 引きこまれるストーリー。そして何より笑えるのがネー…
噂をきいて、とうとうこの漫画を読んでしまった。ぼくは本書の著者である卯月妙子さんのことはまったく知らなかった。カルト的人気を得ていた企画物の伝説的AV女優だったということも、統合失調症で自傷と殺人の欲求に悩まされ7回も入退院を繰り返してい…
2012年11月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2253ページ ナイス数:115ナイス http://book.akahoshitakuya.com/u/26117/matome?invite_id=26117 ■ココ (上) (角川ホラー文庫) 変わっている。どこへ向かっているのかわからない。後に続くこ…
文藝春秋が四半世紀ぶりに、あの「東西ミステリーベスト100」を刊行した。前回は文庫本だったが今回は雑誌としての刊行だ。ぼくにとって1986年に刊行された前回版は、まさしくバイブルとでもいうべき扱いでいまも手元においてあるが、もう表紙は折り…
2012年10月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1542ページ ナイス数:33ナイス http://book.akahoshitakuya.com/u/26117/matome?invite_id=26117 ■航路(下) さすがコニー・ウィリス!あなたの小説作法は、いうことなしです。 読了日:10月17…
国書刊行会の40周年記念として、小冊子が配布されている。夏の終わり頃に配布されたので、もう残り少なくなっているのだろうが、ようやく手にいれたので記事にしようと思う。 この小冊子、非売品なのが申し訳ないくらいしっかりした造りで、小冊子といえど…
2012年9月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:2993ページ ナイス数:100ナイス http://book.akahoshitakuya.com/u/26117/matome?invite_id=26117 ■名短篇ほりだしもの (ちくま文庫) 石川桂郎が素晴らしい。 読了日:9月30日 著者: http://b…
2012年8月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3109ページ ナイス数:71ナイス ■空飛ぶタイヤ 素晴らしいリーダビリティ。単純な話のようでいてかなり複雑な群像劇をこれだけスムーズに最高の筋立てでまとめあげた手腕に脱帽。面白かった! …
本書はいままで読んできたBD(バンド・デシネ)作品の中で一番大きくて一番分厚かった。しかし、それだけの内容のある本だったのは間違いない。 本書で描かれているのはタイトルそのままの『闇の国々』のお話。それは、いま我々が生きている世界とはまた別…
2012年4月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2974ページ ナイス数:34ナイス ■地上の飯―皿めぐり航海記 ちょっと取っ付きにくい文章なのだが内容は面白かった。期待してたほど食に関する情報はなかったが、所々挿入される海外文学への言及は…
けっこう前に届いていたのだが、あの「ゴーストハント」が再刊された際の全巻購入特典プレゼントの報告なのである。いったい何が届いたのかというと、全巻がすっぽり収まる『専用BOX』と『特別冊子』の二点。 こんな感じね。 ↓ ぼくはまだ二巻目までしか…
2012年2月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2768ページ ナイス数:33ナイス ■一一一一一(イチイチイチイチイチ) 『なんだこれ…』がとても気になるんですけど………。 読了日:02月29日 著者:福永 信 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17…
以前にもBD(バンド・デシネ)の作品を何作か紹介した。国書刊行会から出てたクリストフ・シャブテ「ひとりぼっち」、エマニュエル・ギベール「アランの戦争」、パスカル・ラバテ「イビクス」などなどである。フランスの漫画など読んだことがなかったので…
しろねこさんの記事に触発されて、ぼくもこの『Yahoo!ブログのクローズアップテーマ』で記事を書いてみたいと思う。読書の秋、おすすめの読み物は?ということなのだが、過去にミステリ作品や短編集のオススメ記事を書いたことがあるので、今回は海外文学の…
というわけで、前回調子にのって記事にしたダーティペアのお話の続きなのである。今回は前回よりもだいぶ少なめでございます。 「なんなのあの男。ハンサムな割には、やってることがエグいじゃない」 わけのわからないことを言うと、つかつかと男の方へ歩い…
むかし、むかし高千穂遥氏の「ダーティペアの大冒険」を読んでノックアウトされて自分でもその設定だけを借りて少し創作してみたことがあった。もう二十年以上前のことである。みなさん、あのユリとケイのはちゃめちゃなスペースオペラご存知?読まれたこと…
前回は、「IT」を読むまでの遍歴を紹介した。で、ようやくその年(1991年)の秋に「IT」が刊行され、首を引きちぎれそうなほど長くして待っていたぼくはすぐさま購入して読了した。マグナム・オーパスといわれる作品だけあって、これの面白さは抜群…