読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

泉朝樹「見える子ちゃん 」

 

見える子ちゃん 1 (MFC)

 ある日突然、この世のものではない存在が見えるようになった四谷みこちゃん。しかも、その見えてる存在がなかなかエグくて気色悪くておぞましくて怖くて、ちょっと無理的なビジュアルばかりだから、たまったものじゃない。彼女は咄嗟にその存在が見えていることを悟られないようにガン無視するのである。もし、こちらが見えていることがバレたら、とんでもない災厄に見舞われるに違いない。だから彼女は見えているのに見えていないフリをするのである。

 そして、そんなみこちゃんの大親友なのが百合川ハナちゃんなのだが、彼女は天真爛漫そのものの存在で怖いモノがすこぶる苦手なのに、そういったこの世のものではない存在を引き寄せる体質らしい。しかし、彼女はそんな存在を撥ねつける強烈な生命オーラを放っており、おそらくなのだが、そのオーラを持続させるために異様な食欲をみせるのである。よって彼女は朝食後の朝後ごはんを欠かさず食べているくらいなのだ。だが、その栄養の半分はもしかしたら発育著しい胸に注がれているのかもしれない。

 そんな彼女たちのこの世のものではないモノたちとの遭遇がもたらすあれやこれやが描かれている漫画なのだが、これがすこぶるおもしろい。いまさらなのだが、読んで感銘受けちゃったんだから仕方ない。ゆえに、こうやって感想書いている次第なのであります。

 とにかくシチュエーションコメディ的なおもしろさにあふれていて楽しい。見えている人と、見えていない人がいて、見えていなくて最強なハナちゃんが、かのクルーゾー警部を彷彿とさせてかなり笑える。っていってもわからない人のほうが多いかな?

 みこちゃんも、見えているのにそれを知らないフリしているのが、自分に置き換えて冷静に判断してみると、こんなの絶対無理だよなって思って笑っちゃう。ホントこの世のものではないヤツらがみんな最強でこんなの心臓いくつあっても足んないっちゅうの!!!!

 まだまだ続きあるみたいなので、楽しんで読んでいきまする。