2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ナボコフ・コレクションの二冊目なのであります。これよりまえに『処刑への誘い 戯曲 事件 ワルツの発明』という巻が出ていたが、発表年代順に読むならば、本書が二番目なのである。 で、「ルージン・ディフェンス」なのだが、これは以前、若島正氏の英訳で…
本書でこのシリーズの流れは変わる。さて、どれだけ続くかわからないが、この第三巻が本シリーズの変化点であるのは間違いないのである。本書には三編収録されている。 ファイル9 「ヤマノケハイ」 ファイル10「サンヌキさんとカラテカさん」 ファイル1…
二ヶ月連続作品集刊行の第二弾(ちなみに第一弾は「私はあなたの瞳の林檎」ね)であります。 本書には三作収録されている。 「トロフィーワイフ」 「ドナドナ不要論」 「されど私の可愛い林檎」 前回が恋愛編で今回が家族編なのだそうだが、ま、ゆるい括りだ…
というわけで、早速第二弾読んじゃった。 読みやすいからスイスイ読めちゃうんだよね。で、今回もネットロアネタが色々出てきて楽しませてもらいました。でもね、前回シリーズ第一弾の感想書いたとき、主人公二人のことにまったく触れてなかったんだよね。な…
三編収録。本のタイトルの通り理不尽で唐突で理解しがたい暴力が描かれる。 しかし、ここで描かれるそれぞれの話は、過剰さを含んだ非情な行為だけが描かれるのではなく、多かれ少なかれ信条を貫く根本にある思想が幅をきかせている。 その感覚は、まるでプ…
ネットロアという造語を本書で知った。ネットとフォークロアを合わせたのだそうな。世に不思議な話は尽きないのだが、ネットが普及してからこういった不思議な話、奇妙な話、怖い話が世に広まる速度には目覚ましいものがあったよね。もともとぼくは2ちゃん…
離ればなれになる双子、パールとスターシャ。ユダヤ人であるがために、強制的に家族もろとも収容所に連れていかれ、悪魔ともいうべきメンゲレから、おぞましい人体実験を受けることになる。彼女たちは、双子ゆえメンゲレの注目を浴びる。薬品の点眼による瞳…
ジョー・ピケットの猟区管理官シリーズ邦訳第4弾でございます。(第2作が邦訳されていないので、本当は第5弾ね)。今回は自殺したジャクソンの猟区管理官の代理を務めることになったジョーの活躍を描く。まず、根本にあるのはその自殺が本当なのかどうか…
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。 昨年も、ほんと読めませんでした。数えたら、50冊いってなかったもの。ここ何年かこの場で同じこと書いている気がするけど、ほんと読めなくなっております。最近はまた音楽にも興味が…