読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アンソニー・ドーア「すべての見えない光」

大好きなドーア。この作家には信頼と尊敬しかない。風貌は連続殺人鬼のチカチーロみたいだけども。 それはさておき。本書は、邦訳された初の長編なのである。彼の長編では二作目なので、ぜひ一作目の長編も読んでみたいものだ。本書を手に取られた方はご存知…

シオドア・スタージョン「天空精気体 シオドア・スタージョン怪作集」

スタージョンのデビュー作なのだそうだ。表題の「天空精気体 エーテルブリーザー」とその続編の「ブチル基と精気体」が収められている。二つ合わせて80ページほどの薄い本だ。短編ふたつだね。CAVA Booksで手に入るのだが、大好きなスタージョンゆえ、コス…