読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

雑記

ベックのスティーヴン・キング遍歴 1

5月13日に新宿のClub EXIT(非常口)という店で、『スティーブン・キング酒場』という催しが開かれた。「アンダー・ザ・ドーム」の刊行記念ということで、訳者の白石朗氏、表紙絵の藤田新策氏、そして文藝春秋の担当編集者である永嶋俊一郎氏の三方にくわ…

アンダー・ザ・ドームがやってきた!

つい先日、キングの最新刊「アンダー・ザ・ドーム」のゲラ読みの件を記事にしたばかりなのだが、とうとう明日4月27日が、そのキング最新刊の発売日となった。 ほんと待望の日でもあり、実物を手にする日をこれほど首を長くして待ったのはあの「IT」以来…

続・短編小説の愉楽

前回短編の魅力について語った。いつものクセで長々と書いてしまい、書き洩れてしまった作家や作品があったので、仕切り直しなのである。 というわけで、今回は早速紹介していきたいと思う。まずは、アイルランドが誇る世界最高レベルの短編職人ウィリアム・…

短編小説の愉楽

短編集が結構好きなのである。短いストーリーの中で発揮される鮮烈な悦び。それはストーリー自体のおもしろさでもあり、短い中での構成の巧みさでもあり、切り取られたシーンの印象深さでもあったりするのだが、とにかく短編にはコンパクトな中に凝縮された…

2011年4月10日、日曜、桜の下、ぼんぼん、幕末の志士

今日は昼前くらいに、ぼんぼんと一緒に選挙に行ってきました。 あたたかくて、とても気持ちのいい日曜のひととき。二人で手を繋いで選挙に行ったあと、そのまま川べりに降りていって、ちょっとした散歩を楽しみました。 折りしも桜が満開で、お昼時と重なっ…

ついに、届いたサプライズ。

先週末から告げてたことなのだが、キングの最新刊についてサプライズがあったのである。これもみなツイッターのおかげなのだが、ぼくがツイッターを始めた当初からお互いフォローしあってる方がいて、その人は文藝春秋の編集者であり、キングやディーバーや…

「二ノ国」についてる豪華な本について

みなさん、ニンテンドーDSの「二ノ国」ご存知ですか?もちろんご存知ですよね。あまりゲームをしないぼくでも知ってました。だって、あのジブリがアニメーション作画、久石譲が音楽を担当。声優陣も主人公の多部未華子を筆頭に長澤まさみ、古田新太、大泉…

BDコレクション クリストフ・シャブテ「ひとりぼっち」、エマニュエル・ギベール「アランの戦争」

国書刊行会から出たこのBDコレクションはバンド・デシネというフランスの漫画を紹介するシリーズである。今回このシリーズから三冊刊行された。とりあえず、そのうちの二冊を読んでみたので、ここに紹介しようと思う。 まず一冊目はクリストフ・シャブテ「…

「タイタンの戦い」

映画の話題つながりなのだが、最近またまた遅まきながらリメイク版「タイタンの戦い」を観たので、少しそれに関する話をしようと思う。とりあえず、リメイク版のポスターをご紹介。 やはり最新のCG技術でもって甦ったリメイク版は、かなり迫力のある映画に…

映画「キサラギ」について

映画「キサラギ」を観た。2007年に公開された映画だから随分以前の映画である。評判がいいのは知っていたので、必ずおもしろいはずだと思っていたが、これが底抜けにおもしろい映画だったのだ。 東日本大震災があり、ここ数日は大好きな読書にも身が入ら…

「世界の料理ショー」

以前にも記事にしたことがあったが、ぼくの大好きな料理番組で「世界の料理ショー」というのがあって、司会進行兼料理人のグラハム・カーの軽妙なトークとかなり大雑把な印象を受ける料理の仕方にすっかり魅了されたと書いていたのだが、驚いたことにその番…

近況報告

どうも最近読書の循環が停滞してきたようで、この半月ばかりまったく読書記事を書けてない状態なのであります。身の回りが忙しくなってきたので、こういったカオス状態に陥っておるわけですがそれでも毎日少しづつ読書は続けております。決して読書離れにな…

生ける屍考

いま「高慢と偏見とゾンビ」を読んでいるからではないのだが、ここのところゾンビ関係の作品がいろいろ目につくようになってきたので、ちょっとそのことについて書いてみようとおもう。 もともとぼくは世にいう『ゾンビ』物についてトラウマのようなものをも…

ぼくの本の接し方

ゆきあやさんのとても楽しい記事『ゆきあやと語ろう!3 ~積んどく?読んどく?~』では、みなさんそれぞれの本に対する気持ちが真摯に語られていて、ほんと楽しくコメント欄を拝見させていただきました。で、その時にぼくなりの意見も述べたのですが、ゆき…

「夢のこと」に書いている記事について一言

ブログ開設当初から途切れることなくコンスタントに書いている記事に「夢のこと」というのがある。 ここではぼくがみた夢を紹介しているのだが、最近は夢にインスパイアされた別物になりつつある。 夢というものは毎日みてるもので、それを目が覚めたときに…

読書メーターの機能について

ぼくが読書メーターに登録したってことはもうみんなご存知だと思うのだが、ぼく自身このサイトの便利さってのをいまいちよく理解してなくて、ただ単純に日々の読書の記録をするだけの目的で使っていたのだが、これが真面目に使用するととても便利だってこと…

厭な映画

最近は映画もあんまり観ることがなくなったのだが、一頃は熱狂的な映画ファンだった時期もあった。丁度高校ぐらいから結婚するまでの間は、読書と並行して大方の有名な映画は吸収しつくしたと思ってる。 そんな時期に、やはり若気のいたりといおうか、それと…

読書メーター 2009年6月分まとめ

2009年6月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3147ページ ■嘘つきは妹にしておく (MF文庫J) 話の組み立て方としては、はっきりいってお粗末な感がぬぐえない。唐突に話がはじまるところに余裕は 読了日:06月28日 著者:清水 マリコ http://…

映画「ザ・ミスト」

今日たまたま実家の衛星放送でこれを観た。観よう観ようと思って観たのではなく、たまたまつけたらや ってたので、観たのである。そしてラストまで釘付けになって、エンディングで凄い衝撃を受けたのだ。 いま、この記事を書く前に「ザ・ミスト」で検索した…

ぼくのビートルズ

ビートルズの楽曲で何が一番好きか?なんていう番組を随分昔に観た憶えがある。確かベストテン形式 で、大々的にアンケートをとってベスト50か100を発表していってたはずだ。そして、それぞれの曲 を日本のアーティストが歌っていたようにおもう。 この…

幼い頃に観た映像について

幼い頃の記憶はアヤフヤなもので、それが本当にあったことなのか、もしくは思い出の中で変貌を遂げた まったくの別物なのか、それは誰にもわからない。しかし、どんな形にせよ頭の中に残っている記憶は確 かにあって、それが不意によみがえって驚くことが侭…

「料理番組について」

こういってはなんだが、ぼくは結構料理が好きなのだ。でも本格的なのは、元手もかかるしなかなかでき ない。だからぼくは家にある材料を使って簡単においしいものを作ることに無上の喜びを感じるのであ る。特にレシピがあるわけでなくその時その時で組み合…

もねさんから頂きました。

もうみなさんご存知だとおもうが、いつもお世話になっている三頌亭日乗のもねさんがこの度三周年をむ かえられ、その記念として『三頌亭三周年・謝恩企画』なる記事を書かれたときはほんと武者震いした。 なぜならばもねさんが三周年の記念に、あろうことか…

東京創元社文庫創刊50周年記念復刊リクエスト企画について

一言メッセージにも書いてあるが、2009年に東京創元社の文庫創刊50周年記念としてリクエストを 募っての文庫復刊企画がたちあがっている。 ちなみにリクエストページはこちら→http://www.tsogen.co.jp/fukkan50th/ なので、ここでみなさんにも声を大に…

「密室本」について。

先日、我らがiizuka師匠の『中村雅楽探偵小説全集』記念本記事のコメントにて講談社ノベルズの『密室 本』の話をしたら、師匠より「密室本とは、どんな本でした?」との問い合わせがあったので、ご紹介さ せていただきます。ちなみにiizuka師匠の記事はこれ…

ぼくがしてきたスクラップ

最近はあまりしてないのだが、以前は新聞や雑誌で目に付いた広告や書評をスクラップしていたことがある。何年も前のがあったりして、時々引っ張り出して眺めているとなかなかおもしろい。 たとえばこれ→ ご存知、皆川博子の「猫舌男爵」である。この本が刊行…

「皆川熱にとりつかれて買っちゃいました!」

さて、ここんとこ好き好き大好き超愛してる状態の皆川博子様なのだが、もう、どうしたらいいのってく らいの熱狂ぶりに自分でも驚いている。この歳になって、まるでアイドルを追っかける直情なファンその ものの上せぶりが我ながらおかしい。でも、この感情…

思い出の曲

最近、よく思い出す歌がある。 みなさんは、20年ほど前にユーミンのバックアップでデビューした麗美という歌手のことをご存知だろ うか?とりたててファンだったわけでもないし、ユーミンが大好きというわけでもないのに、どういうわ けかこの麗美の「霧雨…

「田舎のパン屋にこそ、おいしいパンがある」

何気なく、思いつきで書いてる最上段の一言メッセージ。深い意味はないのだが、でも嘘八百でもない。 以前は警句みたいなことを書いたこともあったが、最近はあまり気張らずありのままあったこと見たこと 思ったことなどを書いている。 そんな一言メッセージ…

第3回ミステリ学部課題『私の○○○ミステリ』

しろねこ校長から『私の○○○ミステリ』と『ミステリ作家について』という 第3回ミステリ学部の課 題が出されました。 というわけで、こうやって書き出してみたのはいいけど、いまこの時点でいったい自分が何を語ろうとし ているのかは定まっていません。とに…