簡単に説明すれば、本書の内容はある犯罪者を追いつめる話なのである。発端は、本書の主人公である青年実業家のキャソン・デューカーがクラブで醜態をさらす銀行の重役ヘンリー・ロッキャーに注目したところからはじまる。このキャソンという男、素人のクセ…
変な小説だ。すっごく変な小説だ。ま、扱われている歴史的事実にまるっきり白紙状態だったこちらの分が悪いのは百も承知だが、それを差っ引いても、なんとも人を食った話なのは間違いない。いや、これは貶してるのではなくて、感嘆してるんだよ。 舞台となっ…
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