読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

読書家成立過程

読書の愉楽(続・続・続・続・続・続)

いままで本を読んでいて、寝食を忘れるくらいのめり込んで読んだ本というのは数えるほどしかない。 一番最初に経験したのが高校のときに読んだ山田風太郎「魔界転生」だ。これを、あまたある忍法帖のベスト1に挙げる人も多いように(事実、ぼく自身も過去に…

読書の愉楽〈続・続・続・続・続〉

山田風太郎に始まったぼくの読書癖は、ミステリに傾き当初はやはりライトな作品中心になっていったの だが、そのうち海外作品にも手を出すようになっていった。この辺の事情はすでに書いた。 しかし、そのうちミステリというジャンルの垣根を飛び越えて、本…

最近の読書家

こだわりがないから、色々なものに興味が出てくる。 判断基準はおもしろいか、そうでないか。ジャンルは問わない。 ある時はSFを読み、ある時はミステリー、またある時は歴史物を読み、ある時は文芸大作を読む。 かつては、偏った読み方をしていた。ある作…

読書の愉楽〈続・続・続・続〉

大海ともいうべき書物の世界。 めざす場所は、いったいどこなのか。いったいぼくは、どうして本を読んでいるのか。 この強烈な魔力の源は、いったいなんなのか。 これは、ぼくが常に考えていることです。 ただ、おもしろいからという単純な理由ではない何か…

読書の愉楽〈続・続・続〉

和洋折衷で様々な本に出会い、ぼくはどんどん読書の持つ魔力にとらわれていきました。 この世界には果てがない。 地平は、進むごとに広がるばかり。決して終わりがありません。 小説の持つ底力は無限大です。メディアの持つ力というのも絶大ですが、そこには…

読書の愉楽〈続・続〉

本に興味を持ち出した初心者にとっては、指南書となるべき良書が必要なわけですが、先に紹介した「東西ミステリーベスト100」以外にも、なかなか良い本が刊行されています。 といってももう十年以上前の話なので、いまでは絶版なのでしょうが一応紹介して…

今回は日本の作品について

わが国にも、海外作品に負けない傑作エンターテイメントは数多くあります。 昔から、伝奇物という分野が連綿と続いています。これは、わが国エンターテイメントの基本中の基本といっていいでしょう。馬琴の「南総里見八犬伝」を嚆矢とし、その後時代ごとに数…

読書の愉楽〈続〉

ミステリー関連から、色々手をのばしていったぼくは、とりあえず基本にもどらなくてはと気付きます。世のミステリーの一般常識として、ミステリーの祖というべき存在はエドガー・アラン・ポーでしょう。 しかし、ぼくはこの人の作品あまり肌に合わない。はっ…

読書の愉楽のはじまりはじまり。

ミステリーの洗礼をうけたのち、少しづつぼくはその地平を広げていきました。海外作品はいうに及ばず国内にも再び目を向け、傑作、良作を求めて貪欲に読書にはげみました。 このころ出会った本で印象に残っているのは、 川端康成「山の音」 安部公房「人間そ…

続きをば。

「東西ミステリーベスト100」を読むと、国内はもちろん海外の主要ミステリー作品に精通することになります。 これが、ワクワクするほどおもしろい。 まだ見ぬ作品に思いをはせ、次に何を読もうかと毎日ウキウキでした。 では、ここで海外作品のベスト10…

mまたまた登場m

うれしくって、また書きます。 その後なんですが、山田忍法帖を極めたあとは、日本のその他の作家を色々物色することになります。 筒井康隆、赤川次郎、夢枕獏などなど。 特に筒井SF短編には、のめりこみましたね。彼のSF短編は他の追随を許さない独創性とグ…

とりあえず。

ぼくの読書歴を紹介しておきましょう。小学校までは、読書なんてマンガしか読んでませんでした。転機が訪れたのは、中学三年の冬休み。 何気なく寄った本屋の平積み台に、山田風太郎の「伊賀忍法帖」が置いてありました。当時、丁度その本が映画化されてたん…

開設しちゃった。

本日開設です。 とりたてて何もないんですが無類の本好きなんで、読んだ本についてや、思いついたこと、気になったことなんかを書いていきたいと思います。 あっ、あと本以外にもおもしろいことなんかあったらそれも書いていきます。 よろしくお願いします。