読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

奇妙なエレベーター

ぼくは誰かとビルに入っていく。 入り口をくぐるとホールになっていて、そこには懐かしい面々が集っている。 どうやら、同窓会らしい。 ぼくと相棒は、みんなに挨拶しながらエレベーターに乗り込む。 驚いたことに、エレベーターには階数表示のボタンがない…

クリスチアナ・ブランド「はなれわざ」

ご安心ください。今回紹介する本は絶版本ではありません。 ぼくは思うんですが、ミステリ黄金期の御三家っていったらアガサ・クリスティ、エラリー・クイーン、 ディクスン・カーって相場が決まってるんですが、ほんとはこのクリスチアナ・ブランドがいっと…

旅バトン

☆モジャム的のほほん日記☆のモジャムさんから旅がらすバトン受け取りました。 こんなんでましたけど、いいのかな? [1.今までで最高に良かった国内旅行先] 立山ですかね。黒部ダム、スゴかったです。 [2.今までで最高に良かった海外旅行先] バリ島ですね…

ドナルド・A・スタンウッド「エヴァ・ライカーの記憶」

これも絶版本なんですが、まぎれもなくぼくがいままで読んできたミステリーの中でベスト10を選ぶ とするなら、上位5位以内には必ず選出するであろう傑作ミステリーです。 本書は著者ドナルド・A・スタンウッドが20代でものにした処女作です。しかし、…

ジョン・R・マキシム「ファイナル・オペレーション」

これも、現在絶版なんですよね。 この本には、あらゆるジャンルをミックスしたようなおもしろさがあります。 先の展開が読めないっていうのも大きな魅力。 とにかく、読んでいてこれほどヤキモキしたり、快哉をさけんだり、うめき声を上げたりした本はありま…

ミッチェル・スミス「エリー・クラインの収穫」

この本は、このミス 93年度の海外編18位だった作品なのですが、なぜもっと上位にくいこまなかったのか不思議なくらいの傑作です。 ニューヨークで起こる高級娼婦連続殺人。主人公の女刑事エリー・クラインが、様々な障害や警察内部の摩擦に神経をすり減…

玉置浩二の母

ぼくは、なぜか死んでいる。 死んでしまって、幽霊になっている。 そして、幽霊のまま現世の世界を彷徨っている。 幽霊の目からみる現世の世界はおもしろい。世界は青い色のサングラスを通して見ているみたいに、真っ青なのである。 そして驚くなかれ、現世…

わたしの過去の過ち。

今回は、ぼくがスピード違反で捕まった時のことを書きます。 もう、十年以上前のことなんですが、免許を取って一、二年くらいの時でした。 その日、仕事が終わってから仕事関係の飲み会があるということで、いったん家に帰ったぼくは着替えをすまし待ち合わ…

マーク・ヘルプリン「ウィンターズ・テイル」について

この本のあらすじを要約するのは、解説で高橋源一郎氏が書いているようにほぼ不可能。 ニューヨークと冬と白馬と泥棒。これらが渾然一体となって語られる神話とでもいいましょうか。 はっきりいって、これほど完璧な作品はないでしょう。 上下巻あわせて、ほ…

読書の愉楽〈続・続〉

本に興味を持ち出した初心者にとっては、指南書となるべき良書が必要なわけですが、先に紹介した「東西ミステリーベスト100」以外にも、なかなか良い本が刊行されています。 といってももう十年以上前の話なので、いまでは絶版なのでしょうが一応紹介して…

ありがとうございます

ここでは、本のことを中心に様々な雑記をおりまぜてお届けしていこうと思います。 よろしくお願いいたします。

ガラスの靴

ここでは、過去にみた夢のことを書きたいと思います。 時は中世。ぼくは十歳くらいのお姫様を連れて逃げている。 どうして逃げているのかは、わからない。夢だから、細かいところはあやふやだ。 身にまとっているのは、ボロ。顔なんか長旅の汚れで黒ずんでい…

今回は日本の作品について

わが国にも、海外作品に負けない傑作エンターテイメントは数多くあります。 昔から、伝奇物という分野が連綿と続いています。これは、わが国エンターテイメントの基本中の基本といっていいでしょう。馬琴の「南総里見八犬伝」を嚆矢とし、その後時代ごとに数…

トム・デミジョン「黒いアリス」

今回は、最近読んだレア本の紹介をしたいと思います。 トム・デミジョン「黒いアリス」。 この本、表紙もインパクト大なんですが内容もかなりブッ飛んでます。 これは言っても違反じゃないと思いますが、本書の要は主人公のアリスが誘拐されて黒人にされてし…

読書の愉楽〈続〉

ミステリー関連から、色々手をのばしていったぼくは、とりあえず基本にもどらなくてはと気付きます。世のミステリーの一般常識として、ミステリーの祖というべき存在はエドガー・アラン・ポーでしょう。 しかし、ぼくはこの人の作品あまり肌に合わない。はっ…

朝の事件

いまは昔、まだぼくがペーペー社員だった頃。寝坊してしまったぼくは、とにかく遅刻しないよう車を平均時速70キロで快調に飛ばしていた。A町の街中を運転中、後ろから猛スピードでやってきたジープが、ぼくを追い越そうとした。させるか!そう思いぼくは…

読書の愉楽のはじまりはじまり。

ミステリーの洗礼をうけたのち、少しづつぼくはその地平を広げていきました。海外作品はいうに及ばず国内にも再び目を向け、傑作、良作を求めて貪欲に読書にはげみました。 このころ出会った本で印象に残っているのは、 川端康成「山の音」 安部公房「人間そ…

続きをば。

「東西ミステリーベスト100」を読むと、国内はもちろん海外の主要ミステリー作品に精通することになります。 これが、ワクワクするほどおもしろい。 まだ見ぬ作品に思いをはせ、次に何を読もうかと毎日ウキウキでした。 では、ここで海外作品のベスト10…

mまたまた登場m

うれしくって、また書きます。 その後なんですが、山田忍法帖を極めたあとは、日本のその他の作家を色々物色することになります。 筒井康隆、赤川次郎、夢枕獏などなど。 特に筒井SF短編には、のめりこみましたね。彼のSF短編は他の追随を許さない独創性とグ…

とりあえず。

ぼくの読書歴を紹介しておきましょう。小学校までは、読書なんてマンガしか読んでませんでした。転機が訪れたのは、中学三年の冬休み。 何気なく寄った本屋の平積み台に、山田風太郎の「伊賀忍法帖」が置いてありました。当時、丁度その本が映画化されてたん…

開設しちゃった。

本日開設です。 とりたてて何もないんですが無類の本好きなんで、読んだ本についてや、思いついたこと、気になったことなんかを書いていきたいと思います。 あっ、あと本以外にもおもしろいことなんかあったらそれも書いていきます。 よろしくお願いします。