2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧
猛暑が続いております。ぼくの仕事は外での作業が多いので毎日ほんと汗だくになっております。でも ね、負け惜しみじゃないけどこれだけ毎日汗をかいてると自然と共に循環してるような気がしてくるので すよ。確かに熱射病の恐怖も表裏一体なんだけど、それ…
楽しい時間は息つく間もなくすぎさり、あとには荒涼たるモノクロの世界が広がった。首のとれかけた人形を引きずったお姉さん。ずっと口が開いたままの男の子。どこを見ているのかわからないおじいさん。両手の人差し指をくっつけて、そこを食い入るように見…
はじめて読む有川浩の長編だ。今度ドラマ化されるということで早速読んでみたのだが、これがなかなかおもしろかった。このタイトルを見れば、ある程度話の内容が察せられる。フリーターという半分自由人のような生活を送ってる男が一念発起して家を買うまで…
「真夏のMAIJO祭!!」第二弾は本書なのである。本書には短編が三編収録されている。タイトルは以下のとおり。「イキルキス」「鼻クソご飯」「パッキャラ魔道」 この三作を読んで、ちょっと前の舞城節みたいなものを満喫した。舞城くんはこうでなくっち…
どこまで話してもいいのかな?とりあえず、本書には稀代の殺人鬼が登場する。その名は蓮実聖司、高校の英語教師であり、その甘いルックスと高い知性でもって学校でも人気の先生なのだが、彼は生まれつき人間としての感情が欠如しているという重大な欠陥をも…
これは、あの椎名誠が日本全国を旅して、普通は食べることのない珍食奇食を食べつくすというゲテ物食べ歩きエッセイなのである。だからといって、見るもオゾマシイこんなの食えるか!というものばかりが登場するわけではない。いたってノーマルな『ハチの子…
またまた獅見朋成雄の世界なのである。だが、いつものごとくいままでの獅見朋成雄世界とのストーリー 的なリンクはない。いくつかのキーワードが合致するのみなのである。「SPEEDBOY!」 で描か れた音速を超える俊足が本書でも縦横無尽に駆けめぐり…
あのマーティンの名が大きく書かれているので誤解を招いてしまうが、本書のアイディアを思いつき原型を書いたのはガードナー・ドゾワだ。それをマーティンが書き足し、最終的に補足し全体をまとめたのが新人のダニエル・エイブラハムだとのこと。驚くなかれ…
ウッブ・ステーションをとりまく連接モグは、人間の創造値を超えた建造物であり、それは見る者に脅威と畏怖をあたえるに充分な神の手になる光の神殿だった。舟に乗った者しか見ることのできないこの宇宙の蜘蛛の巣は総面積約4000万Km2、オールド・アー…
以前に投稿した記事ですが、またあらためて投稿いたします。 ぼくが聞いたことのある怖い話を、ここで紹介したいと思います。怪談といえばよくタクシーの運ちゃんが、幽霊と遭遇された話を聞きますが、以下の話は実際にぼくがタクシーの運ちゃんから聞いた話…
平易な語り口で紡ぎ出される物語は、その取っ付きの良さからは想像もできない大きな何かをぼくの中に残していった。 本書に登場する三歳のランちゃんと一歳半のキイちゃんは高橋家の大事な子どもたちである。だが、キイちゃんはどうも言葉の発達が遅れている…
島田雅彦の本を読むのは初めてである。「彼岸先生」とか「退廃姉妹」などは少し興味を惹かれもしたが なんとなく読まずにきた。本書はそんな彼が書いたクライム・ノヴェル。通貨偽造事件を扱っているのだ が、これがなんともお粗末な出来だった。 この人って…