2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧
いよいよ2011年も終わりですね。というわけで恒例の年間ベストでございます。今年は一作品とし てカウントして69作品。昨年より減っております。これという理由はないんですが、あまり本の読めな い年だったように思います。もしかしたら「ユリシーズ…
とうとう読了した。このⅣ巻は他の巻が本文400~500ページなのに対して、388ページと少なめだったのである。だからいつもよりはやく読み終わることができた。この巻には第三部の16、17、18章があてられており、それぞれのタイトルは以下のとおり。 16…
舞台はフランスの片田舎。近くに有名なラスコーの洞窟壁画のある風光明媚な村サンドニ。住民はみんなが顔見知りで、誰が何をしたかなんて噂がすぐに村中をかけまわる。主人公である村でただひとりの警官兼警察署長のブルーノはこの村とそこに住む人々を心か…
本書は角川書店の読者モニターに当選して読ませてもらった。あの平山夢明の新刊だということで思わず飛びついてしまったのだ。 本書には七つの短編が収録されている。タイトルは以下のとおり。 「或るはぐれ者の死」 「或る嫌われ者の死」 「或るごくつぶし…
本書は機甲兵装というパワード・スーツ(二足歩行型有人兵器)を導入した警察の活躍を描くシリーズの第二弾である。まあいってみればちょっと小さめのロボットがでてくるわけだ。だから本書にはじめて接する人はおそらく半分SF寄りの近未来サスペンスみた…
今回の夢記事は、ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」に触発されて、少し真似事をしてみようと無謀な挑戦をした結果の産物なのであります。だから本来なら「ユリシーズ」と同じように訳注をつけて書くべきなのだけれども、前回のアップ時には書くだけで力…
ジミー・ペイジのことはあまり好きじゃない。長い髪と尖った鼻が魔女のようで気味が悪い。ただそれだけのことで人の嫌悪は決まってしまったりする。同様に些細なことが理由で物事の成否も決まってしまう。 なんだ、ここは。虫が多いな。それに力の抜けてしま…
心の奥底から感情を揺さぶられるような読後感だった。茫然自失とまではいかないが、確かに心はどこかにもっていかれたかのような状態になった。以前デビュー短編集の「シェル・コレクター」を読んだときもその抜きんでた才能に驚いたのだが、本書を読んでド…
山田風太郎の描きだす世界はよく『魔界』に例えられるが、それはいかがなものかとぼくは思う。確かに幻妖、怪奇なんて文句が似合いそうな雰囲気はあるのだが、まったく未知の人が風太郎作品を思い描くとき、十把一絡げに決まり文句のように『魔界』をもちだ…
角川文庫の新刊で「山田風太郎全仕事」という本が出た。ぼくみたいな風太郎マニアには決して見過ごすことのできない本だ。内容はまったく目新しいものはなく、あらためて知る新事実もない。でもやはり手元に置いておきたいというのがファン心理というものだ…