2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧
「べンハムの独楽」と同じく本書も連作短編形式で話が進められてゆく。 「ジューン・プライド」 「ミルク・ロード」 「スペース・トラブル」 「プレジャー・ハンター」 「ウィッシュ・ストーリー」 以上五編の短編が収録されていて、またまた奇想に満ちた展…
このアンソロジー・シリーズが河出文庫から刊行されて、もう10年以上が経つんだね。英米のSFを年代別に選りすぐって全6巻。本巻は第2巻で1950年代を代表する黄金の14編が収録されている。 タイトルは以下のとおり。 「初めの終わり」 レイ・ブラ…
とうとう読み終わってしまった。本書を読んでいて久しぶりにあの素晴らしい小説に特有の『読み終わるのが嫌だ、でも先が知りたい』ジレンマにとらわれてしまった。キングはぼくにとって海外の小説に目をむけるきっかけになった作家でもあり、「不眠症」以降…
本書で紹介されている作家の中にはノーベル文学賞を受賞した作家が三人もいる。すごいね、ラテンアメリカって。しかし、ぼくが本書の中で一番素晴らしいと思ったのは、ノーベルじゃなくてセルバンテス賞を受賞しているパチェーコ「砂漠の戦い」なのだ。これ…