古本とは関係ないのだが、感銘を受けたのでちょっと一言。つい先日、NHKのBSプレミアムで「ダークナイト」をやっていた。ぼくはこの映画観たことがなくてその時にようやく観ることができたのだがこれが噂に違わず素晴らしい作品だったのだ。この映画はいわずと知れたバットマンの映画化6作目であり、クリストファー・ノーラン監督になってから二作目の作品。もう三年前の作品だ。
で、何が凄いって、やはりこの映画で一番素晴らしいのはジョーカー役のヒース・レジャーなのだ。彼の凄惨で狂気の横溢してるジョーカーは、まさに観るものを惹きつけてやまない魅力にあふれている。こんなにも嫌悪をもよおすビジュアルでありながら、それゆえに目を離すことができないというなんともいえないジレンマに陥るのだ。そして更に凄いのが、練りに練られた脚本の素晴らしさ。これがもう観ているもののハートを鷲掴みにしてしまう吸引力で、152分という長い時間を一瞬たりとも飽きさせることなく突っ走ってゆくのである。いやあ、これは久しぶりに後を引く作品だった。来年、続きの作品が公開されるらしいが、この映画の更に上をゆく仕上がりになっていたら、とかなり期待をかけているのだが、さてどうだろう?
というわけで今回の古本購入記なのだが、11冊購入。タイトルは以下のとおり。
「占領都市ベルリン、生贄たちも夢を見る」 ピエール・フライ
「妖恋」 皆川博子
「嘲笑う闇夜」 ビル プロンジーニ、バリー・N. マルツバーグ
「ピザマンの事件簿2 犯人捜し」 L・T・フォークス
「ボーナストラック」 越谷オサム
「野ざらし百鬼行」 赤江瀑
「青帝の鉾」 〃
「正倉院の矢」 〃
「私が愛したリボルバー」 ジャネット・イヴァノヴィッチ
「あたししかできない職業」 〃
「モーおじさんの失踪」 〃
今回は以前から欲しいと思っていた「占領都市~」が買えたのがとてもうれしい。あと、赤江短編集が三冊も見つかったのもうれしかった。「ピザマン~」はツイッターで識者の方々がみな心待ちにしていたシリーズ物らしいので購入。そうじゃなかったら、絶対買わない類の本なんだけどね。それと同じ理由でいままで読もうと思わなかったイヴァノヴィッチのステファニー・プラムシリーズも、よくよく見てみれば解説を錚々たるメンバーが書いているので、読んでみる気になった。ということで、今月は他力本願のベックでございました。
新刊はといえば、
「鯨人」 石川梵
「世界屠畜紀行」 内澤旬子
「憎鬼」 デイヴィッド・ムーディ
「Strange Strange」 浅井ラボ
を購入。順次紹介していく所存でございます。
あと『本が好き!』の献本で「グッバイ艶」南川泰三。
それとツイッターの武田ランダムハウスジャパン公式アカウントで新刊の感想募集されてたので名乗り出てゲットした「コウモリの見た夢」モーシン・ハミッドの計6冊。
7月は、小野不由美の「ゴーストハント5 鮮血の迷宮」と、待ってましたの皆川博子の新刊「開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―」が待っておりますぞ。これはほんとに楽しみだ。