読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

文藝春秋編「 松本清張の世界」 

これ、たまたま他の本でタイトルが出てきたので検索したらAmazonで安く売っていたので即ゲット、届いた本見て驚きました。だって700ページ以上あるんだもの。うれしい驚きだ。清張が亡くなった時の追悼として出版された本の文庫版なのだが、分厚いだけ…

ラフカディオ・ハーン「骨董──さまざまの蜘蛛の巣のかかった日本の奇事珍談」

ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は怪談・奇談の蒐集及び紹介をしている人なんだと勝手に思い込んでいた。耳なし芳一やむじなの話など子どもの頃から慣れ親しんできたので、いまさら読むこともないかと思っていたけど、本書を読んで認識をあらためた。 日本…

松本清張「鬼畜―松本清張短編全集〈07〉」

収録作は以下のとおり。 ・ なぜ「星図」が開いていたか ・ 反射 ・ 破談変異 ・ 点 ・ 甲府在番 ・ 怖妻の棺 ・ 鬼畜 この中の三編は既読だった。残り四編のうち三つが時代物。まず「破談変異」は、簡単に言えば仲人争いの話。でも、その相手が春日局だから…

波木銅「万事快調〈オール・グリーンズ〉」

いまいちノレなかったな。田舎の女子高生の話なのだが、どうも刹那的でいけない。主人公である朴秀美は、引きこもりの弟と、何かと鉄拳をふるう父親とそれに追従する母親、そして半分ボケている祖母の五人家族。 茨城の田舎という閉鎖的な空間で(行ったこと…