2026-01-01から1年間の記事一覧
怪獣が現れる。甚大な被害をおよぼし、多くの命が奪われる。その怪獣の死骸を解剖し、生態を研究するのが怪獣学者である。本書の主人公、本多昭は幼い頃過去最大の被害をおよぼした全長210メートル、推定体重8.5万トンの通称トウキョウと呼ばれる怪獣に襲わ…
表題作である短編と中編(長編?)の二編収録。どちらも老境に入った作家のアルツハイマーになってしまった妻へのラブレターである。ゆえに話はリンクしており、彼の妻への讃歌となっている。途中、こんな文章が出てくる。 「かたわらにひびく可憐な靴音を、…
五編収録。巻頭の「指」も表題作の「水の肌」も出来心などという安易な犯罪ではなく、自分の保身ゆえの計画的な殺人を描いている。ゆえにミステリの要は、いったいどうやってその犯罪が露見したのか?という部分に集約される。 どちらの犯罪も些細な綻びから…