読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

わたしの過去の過ち。

今回は、ぼくがスピード違反で捕まった時のことを書きます。

 

もう、十年以上前のことなんですが、免許を取って一、二年くらいの時でした。

 

その日、仕事が終わってから仕事関係の飲み会があるということで、いったん家に帰ったぼくは着替えをすまし待ち合わせ場所に向かって車を走らせました。

 

出発するのが少し遅れたので、時間はおし気味。ぼくは少しあせってました。

 

国道1号線に出ると、車はガラすき。ここで一気に時間短縮だと思ったぼくは気持ちよくアクセルを踏み込みました。

 

確か時速は80を越えていたと思います。快適に飛ばすぼくは、光を眼に受けバックミラーに眼をやりました。

 

快調に飛ばすぼくの後ろにグレーのセダンタイプの車がぴったりくっついてきて、しきりにパッシングをしているんです。

 

『なんや、コイツは』

 

ちょっと不愉快になったぼくは、煽られてるんだと思いさらにアクセルを踏み込みました。

 

しかし、後ろの車も負けじとついてくる。そして、さらなるパッシング。

 

「おい、なんやっちゅうねん。これ以上スピード出したら、捕まるっちゅうねん!」

パッシングして煽りまくる車。ぼくはさらにスピードを上げました。

 

すると、後ろから拡声器の声。

 

「前の○○○○止まりなさい!前の○○○○止まりなさい!」

伏字の部分はぼくが勤めている会社の社名。ちょっとひるむぼく。

 

「前の○○○○止まりなさい!左によせて止まりなさい!」

社名の入った車を運転してるんだから、名前を呼ばれるのはわかります。でも、どうして止められなければならないのか?とにかくぼくは左に寄せて車を止めました。

 

後ろの車も、少し離れて停車。助手席側のドアが開いて男が一人降りてきます。

 

運転席に座るぼくのとなりに立つと、男はウインドウをコツコツたたいてこう言いました。



「君、覆面パトカーって知らんのか?」

アチャーッやってもた。生まれてはじめてスピード違反で捕まってもた。

 

ぼくが事の真相を知った瞬間です。

 

その後、後ろの車に移動して乗り込み警官から説明を受けました。制止にもかかわらずさらにスピードを出していたので、おそろしいほどのスピード違反。あとで驚くことになるのですが、罰金がなんと7万。

 

懇々と警官に諭され、覆面パトカーには気をつけなさいとまで言われてようやく解放。一気にブルーになりました。

 

これには後日譚があるのですが、その後免停になったぼくは簡易裁判所に出頭したんです。

 

そこでも裁判官にぼくはこう言われました。

 

「君、覆面パトカーって知らんのか?」