読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

古本購入記  2011年 10月

 いまになってようやく『魔法少女まどか☆マギカ』を観ている。しかし、これは話題になっただけあって(なんと第32回・日本SF大賞の候補作にノミネートだって!)すごい話なのだ。魔法少女という可愛いヒロイン物の定番を素材にし、絵柄もいかにもパステル調が似合いそうな可愛いキャラクターが登場しているから、普通だったら完全にスルーしてしまう作品なのだが、これは一見の価値が大アリなのである。未見の方がおられるだろうからここで詳細を語ることはできないのだが、魔法少女から連想されるような可愛くて甘くてちょっとカッコよくて勧善懲悪の話とは正反対の話だとだけいっておこう。興味を惹かれた方は是非とも観ていただきたい。
 
 というわけで、今回の古本購入記なのだが、九冊八作品購入。タイトルは以下のとおり。

 「クライム・ウェイブ」 ジェイムズ・エルロイ

 「狩場最悪の航海記」 山口雅也

 「冬の裁き」 スチュアート・カミンスキー

 「愚者たちの街」     〃

 「死者を侮るなかれ」 ボストン・テラン

 「文藝怪談実話 文豪怪談傑作選・特別篇」 東雅夫

 「乞うもの盗むもの (上下)」 アーウィン・ショー

 「魔女遊戯」 イルサ・シグルザルドッティル

 山口雅也の新刊はちゃんと新刊書店で買いたかったのだが、たまたまオークションに出てるのを見つけてしまったのが運のつきだった。ぼく以外だれも入札がなかったので必然的にぼくの手に入ってしまったのである。カミンスキーの二冊もオークションだ。その他でうれしかったのがショーの本。これは「富めるもの貧しきもの(上中下)」の続編なのである。これで心おきなくこの物語を楽しむことができる。
 
 で、新刊のほうは四冊三作品。タイトルは以下のとおり。

 「奥の細道オブ・ザ・デッド」 森晶麿

 「封じられた街(上下)」 沢村 鐵

 「ゴーグル男の怪」 島田荘司

 森晶麿氏の本はいま読んでいる。「黒猫の遊歩あるいは美学講義」で第一回アガサ・クリスティー賞を受賞されたそうだが、このラノベのほうはまったくお粗末な出来で驚いてしまった。これはちょっといただけません。
 
 なによりうれしいのが島田御大のなんともキワモノっぽい「ゴーグル男の怪」だ。これ、表紙を影山徹氏が描いておられるのだが、昭和初期の見世物小屋おばけ屋敷的な、なんともいかがわしい雰囲気が横溢していてとてもグッドなのである。ぼくなど島田荘司の名とこの表紙だけで内容もあまり確かめずに即レジにもっていってしまった。近々読む予定だが、願わくばあの怪作「暗闇坂の人喰いの木」のような肩すかしは遠慮したいのだが、さてどうだろうか?さいわいあのドラマ「探偵Xからの挑戦状!」は観てないのでまったく真っ白のまま読めるのが強みだろうか。
 
 というわけで今回はこのへんでお暇いたします。