子を持つ親となっていろんなことを子供から教わったし、様々な問題に立ち会ってもきた。人から聞いたことがある。
わが子というものは、自分の所有物ではない。その子どもは、神様によって与えられたものである。
だから、子を持つということは、神様があなたたちに尊い命を託されたのだと。
その言葉は胸に響いた。
わが子だから、自分の好きなように、また自分の気分しだいで接して良いわけではないのだ。気持ちの上では理解していても、そこは人間やはり虫の居所の悪い日もあれば、調子のよくない日もある。普段ならそんなに気にならないことでも、そういった調子の悪い日などはついつい大きな声で怒ってしまう。
後になって悪いことをしたなと思っても、起こった事実は消え去らない。
子どもたちを愛する気持ちがあれば、と自分に甘いなぐさめを言って納得させたり、普段以上に子どもたちとスキンシップしたり、その時々で気持ちをごまかしているが、やはりまた必要以上に怒ってしまう状況がやってくる。
日々このくり返し。
父親という立場から、大きく包みこむような愛で子どもたちを見守っていてあげたい。離れていればさみしくて、一緒にいればちょっとうるさいわが子たちをやさしく見守っていてあげたい。
いっぱい抱きしめて、涙を流して笑いあい、一緒に良いこと悪いことを乗り越えていきたい。
ぼくは、自分を信じて生活していく。
こんな親でいいのかと、少し自問自答しながら。