読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

古本購入記 2009年10月度

キングの最新刊も無事購入し(でも、今回ソフトカバーだったんだよね。やっぱりキングの単行本はハー

ドカバーのがっちりした本が良かったんだけどね)、さあ読みましょうかと両手をこすり合わせていると

ころへ平山夢明の「DINER」が刊行されたので、いてもたってもいられなくなってこっちを優先する

ことにした。いま読んでるのだが、いいねこれ。やっぱりこの人、本気出したらスゴイわ。もう、悶絶し

まくりでございます。

というわけで今回の古本購入記なのだが、今回は21冊20作品といつもより多かった。縮小していこう

と思っているのに、これじゃいかんね。もう本当にアップアップなのだ。もうダメです。もう買ってはい

けません。そうでないと、本に埋没することになってしまいます。

では、今回の成果をご紹介。

 「べっぴんぢごく」 岩井志麻子

 「私家版青春デンデケデケデケ」 芦原すなお

 「美の犯罪」 土屋隆夫

 「穴の牙」    〃

 「新参者」 東野圭吾

 「天使の傷痕」 西村京太郎

 「妖異七奇談」 細谷正充 編

 「ミュージック・ブレス・ユー」 津村記久子

 「お行儀の悪い神々」 マリー・フィリップス

 「ヘミングウェイごっこ」 ジョー・ホールドマン

 「テキサス・ナイト・ランナーズ」 ジョー・R・ランズデール

 「八朔の雪」 高田郁

 「君がいる風景」 平谷美樹

 「ブルー・ヘヴン」 C・J・ボックス

 「柳生陰陽剣」 荒山徹

 「犬の力(上下)」 ドン・ウィンズロウ

 「髑髏城の七人」 中島かずき

 「永遠の三人」 ローラ・リップマン

 「きつねのはなし」 森見登美彦

 「クチュクチュバーン」 吉村萬壱

この中で、東野圭吾「新参者」は六百円ほどで、「ミュージック・ブレス・ユー」「お行儀の悪い神々」

ヘミングウェイごっこ」は三冊千円で購入。それ以外はみな百円である。

なによりうれしかったのは「犬の力」だ。まさかこれが百均の棚にあるとは思わなかった。だって、ああ

た、これ八月に刊行されたばかりなのですよ。おそらくこれは手違いなんでしょうね。

あとは、まあ特別言及するほどの本はないかな。いつものごとく、読むのはいつになるかわかりません。

で、新刊なのだが、これはさっきも書いたとおりキングと平山氏の最新刊を購入したのと、もうすでに紹

介したランズデールの「ババ・ホ・テップ」。そしてつい先日買ったのがとても魅力的な創元SF文庫の

新刊「時の娘」である。これは、副題にロマンティック時間SF傑作選とあるとおり、タイム・トラベル

を描いた短編のアンソロジーで、本邦初訳や、三十年以上も前に雑誌に掲載されて埋もれていた作品、二

十年以上も入手困難だった作品などが目白押しの大変お得なアンソロジーなのである。

では、今回の購入記はこのへんで。