読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

ぼくがしてきたスクラップ

 最近はあまりしてないのだが、以前は新聞や雑誌で目に付いた広告や書評をスクラップしていたことがある。何年も前のがあったりして、時々引っ張り出して眺めているとなかなかおもしろい。



たとえばこれ→  イメージ 1

 

 ご存知、皆川博子の「猫舌男爵」である。この本が刊行された2004年当時は、ぼくは今ほどの皆川フリークではなかった。では、どうしてこれをスクラップしてあったのか。それはひとえに『山田風太郎』という名称に敏感に反応したからである。この当時のぼくの皆川博子の評価といえば、何年か前にあの「死の泉」で『このミス』の上位に食い込んできたなんだか凄そうなおばさんくらいにしか思ってなくて、まだ短編一作も彼女の本を読んでいなかったのだ。それを今年ようやく読んで皆川博子に開眼したのは、やはりこのスクラップがあったからこそなのだ。

 

 それと同じくして、こちらのほうはまったく忘れていて後で眺めていて驚いたのだが、もう一冊皆川博子の本をスクラップしていた。こちらは新聞ではなく『スカイパーフェクトTV!』の番組ガイドに載っていた書評である。

 

                   こんなのね   
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 この書評欄は現在はないのだが、何年か前までは毎月楽しみにしていた。テレビガイドの本紹介というと、あまりぼくが読むような本はピックアップされそうもないのだが、ここだけはいつもオモシロ本を紹介してくれていたのだ。デヴィッド・マドセン「グノーシスの薔薇」も、山本弘「神は沈黙せず」も、ダン・ローズ「コンスエラ」も、舞城王太郎好き好き大好き超愛してる。」も、仁木悦子「探偵三影潤全集①白の巻」もここで取り上げられたので、スクラップしてある。そしてその中にこの皆川博子「薔薇密室」も紛れ込んでいたのだ。何回も書くが、この頃ぼくは皆川博子フリークではなかった。なぜスクラップしたのかもよく覚えていない。でも、あとで見つけてとても喜んでいる次第。

 

 では最後にプチ自慢。これは記念にとってあるのだが、新聞広告にぼくの一言が載ったことがあったのだ。

 

                 これがその広告
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 どれがぼくのコメントかというのは性別を見てもらえばわかると思う^^。これ、すごくうれしかったんだよね。なんの本かは、いわなくてもわかるでしょ?

 

 というわけで、スクラップなんていう地味な記事でございました。