読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「二ノ国」についてる豪華な本について

みなさん、ニンテンドーDSの「二ノ国」ご存知ですか?もちろんご存知ですよね。あまりゲームをしないぼくでも知ってました。だって、あのジブリがアニメーション作画、久石譲が音楽を担当。声優陣も主人公の多部未華子を筆頭に長澤まさみ、古田新太、大泉…

西村賢太「暗渠の宿」

祝・芥川賞なのである。もしかしたら、これで脚光を浴びまくって本書のようなテイストの破滅私小説を書くことがなくなってしまったらどうしようと詮無いことを考えたりしたのだが、その予想が的中したかと一瞬思ってしまった記事が先週の週刊文春に載ったの…

BDコレクション クリストフ・シャブテ「ひとりぼっち」、エマニュエル・ギベール「アランの戦争」

国書刊行会から出たこのBDコレクションはバンド・デシネというフランスの漫画を紹介するシリーズである。今回このシリーズから三冊刊行された。とりあえず、そのうちの二冊を読んでみたので、ここに紹介しようと思う。 まず一冊目はクリストフ・シャブテ「…

瀬名秀明「小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団」

この歳になって、ドラえもんにまた相対することになるとは思いもしなかったが、とうとうこれを読んでしまった。こうみえても、小学生の頃はドラえもんの虜になっていたこともあって、コロコロコミックは毎号欠かさず購読していたし、漫画の単行本はすべて読…

シンギュラリティの犬

ぼくのおとうさんは、えすえふ作家です。いつもうーんうーんうなりながらパソコンのキーをたたいてます。そんなおとうさんをみて、おかあさんは「くだらない」と言っています。おとうさんのおかげで、ぼくたちが生活できているのに、なんてひどいことを言う…

「タイタンの戦い」

映画の話題つながりなのだが、最近またまた遅まきながらリメイク版「タイタンの戦い」を観たので、少しそれに関する話をしようと思う。とりあえず、リメイク版のポスターをご紹介。 やはり最新のCG技術でもって甦ったリメイク版は、かなり迫力のある映画に…

映画「キサラギ」について

映画「キサラギ」を観た。2007年に公開された映画だから随分以前の映画である。評判がいいのは知っていたので、必ずおもしろいはずだと思っていたが、これが底抜けにおもしろい映画だったのだ。 東日本大震災があり、ここ数日は大好きな読書にも身が入ら…

インガー・アッシュ・ウルフ「死を騙る男」

死を目前に控えた末期の癌を患う老女が殺害される。椅子に座らされ、喉を一文字に切り裂かれ、顔には奇妙な細工が施されて。やがて広大なカナダを横断する形で、似たような死を目前にした人々の無惨な死体が発見されてゆく。いったい彼らはなんの為に殺され…

古本購入記  2011年 2月

上の一言メッセージでも書いてるのだが、つい先日子どもが観たいといって借りてきた「おまえうまそう だな」という映画を何気なく一緒に観ていたのだけども、その内容の凄さにちょっと衝撃を受けてしまっ たのである。 その映画ってのはこれね ↓ まあ、ほん…