読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-12-08から1日間の記事一覧

思考の過程は

いまさらながら気づくことがある たとえば 人は心の中にもう一人の自分が居るってこととか 思いもよらない言葉が人を傷つけてしまうことがあるとか 表情は言葉以上にその人の気持ちを表していることとか ほんとうは心の中でわかっていたことだけど そういう…

ジャネット・ウィンターソン「オレンジだけが果物じゃない」

ウィンターソンは、この本で二冊目である。先に読んだ「さくらんぼの性は」は、ユーモアと奇想に満ちたとてつもないホラ話で、小躍りしたくなるほどおもしろい本だった。そんな彼女のデビュー作が本書。半自伝的な作品ということで、狂信的な母親との葛藤、…