どうも最近読書の循環が停滞してきたようで、この半月ばかりまったく読書記事を書けてない状態なのであります。身の回りが忙しくなってきたので、こういったカオス状態に陥っておるわけですがそれでも毎日少しづつ読書は続けております。決して読書離れになってしまったワケではござんせん、なんちって。
一言メッセージにも書いたのですが、まず島田御大の「写楽 閉じた国の幻」に取り掛かっている時間が長かったにも関わらず、挫折するという驚きの結末を迎えたのが痛かったなぁ。これは結構期待して読んでいたんだけども、なんかまどろっこしくていけない。冒頭いきなり驚きの出来事があったりして、いったいどうなるんだ?と思ったのもつかの間、それからはのらりくらりと展開が停滞して、現代パートと江戸パートの書分けもあまり読書スピードアップにはつながらない結果となってしまいました。う~ん、これは最後まで読みたかったけど、ダメ、ギブだわ。
というわけで、いまは牧野 修,田中 啓文共著の「郭公の盤」を読んでおります。まだ半分いってないけどこれはなかなかおもしろい。音楽探偵なる人が出てきて、オカルト色満載の伝奇的展開が新鮮な好著であります。いつ読み終わるかわからんけどね。
あと、車中本で読んでるのが新人スチュアート ネヴィルの「ベルファストの12人の亡霊」。これは久しぶりに「神様お慈悲を」と何度も唱えてしまった本。あと百ページ足らずで読了するのだが、ぼくの大好きなアイルランドの血の歴史が背景に流れるなんともへヴィな一冊。でもだからこそ、この身に刻みこまれるのだけどね。
各社の年末ミステリランキングが発表されて、上位にランクインしている作品で読み逃してる気になっている本はあとウィンズロウの「フランキー・マシーンの冬」があるのだけど、これは年内は無理だな。それとファージングシリーズの最終巻である「バッキンガムの光芒」も無理っぽい。そういえばダニング「愛書家の死」もまだ読んでないじゃん。
久しぶりに読みたくなったラノベの新刊の三冊、深見 真「ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック 」、大間 九郎「ファンダ・メンダ・マウス」、野崎 まど「死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死」も、みんな積んだままだ。
上田早夕里「華竜の宮」、片理誠「エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と」、桜庭 一樹「伏 贋作・里見八犬伝」なんてのもすごく気になってるし、そうこうしてるうちに「グラン=ギニョル傑作選―ベル・エポックの恐怖演劇」なんてすごくぼく好みの本が出てしまうし、ああもうまったく時間がなくてどうしましょと焦ってるときに来春のキング「Under the Dome 」刊行のニュースだ。もう、気が変になってしまうよ、どうしましょと焦りながらの近況報告いかがでしたでしょうか。
ほんと、もっともっと時間がほしいなあ。