読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

地下街の放火魔

 250ccのバイクに乗って地下街に下りてゆく。階段を下りきったところで放火魔に遭遇。相手はオードリーの春日じゃないほうにソックリな奴だ。放火魔は右手に100円ライターを持ち、左手にジッポー・オイルの缶を持って、ぼくに火をつけようとしてくる。オイルをかけ、ライターで火をつけるという地味な戦法ゆえに、ぼくは火だるまになることもなく、難なくかわして逃げることに成功。しかし、腹の虫がおさまらないので、近くの立ち食いそば屋にいた薄汚れた刑事と一緒に放火魔を探しにいくことにする。敵は五分で見つかった。だが、丁度大量のオイルを撒き散らし、それに火をつけようとしているところだったので、巻き添えになってはいけないと再び逃亡。フルスピードで逃げたところへ背後から大爆発の音が聞こえ、熱風が押し寄せてくる。ぼくは、バイクを離れ、天井からブラさがっている細いはしごを昇って、ダクトが入り組んだ天井裏に逃げ込む。いろいろ這い回っていると、四角い孔が見えてきて覗きこんだら丁度禿げたおじいさんの頭頂が見えた。なんだ、こんなところへ繋がっていたのかとごそごそ這い降りて、おじいさんの目の前に降り立つ。よくあることとみえて、おじいさんはあまり驚かない。そこへおばあさんと中学生くらいの髪の毛の多い女の子がやってくる。ぼくはいままであったことを一生懸命説明する。三人はフムフムと親身になって聞いてくれ、話を聞き終わると警察に連絡しろと言う。ぼくは、電話を借り警察に連絡するが、今いる場所がどこかわからず、三人に問いただすのだが、要領を得ない返事がかえってきて戸惑う。警察は、なぜだかしらないが、姉はどこへ行ったのか?と訊いてくる。わけがわからず黒髪の豊かな中学生の女の子に訊いてみるが、彼女は何がおもしろいのか楽しそうに笑うばかりで、話にならない。やがて、警察はぼくのことを疑いだしてくる。とにかくそこは何処なのか?と訊いてくるが、ぼくはいまいる場所が大阪なのか奈良なのかよくわからない。おそらく、そのどちらかだろうと思うのだがそれが答えられない。もどかしく焦りまくる中、ぼくはうつぶせのまま目を覚ました。