読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

古本購入記 2009年3月度

今年三度目の古本購入記である。では早速書き出してみよう。

「おやすみ、こわい夢を見ないように」 角田光代

「トリップ」              〃 

「夏の葬列」 山川方夫

「老妓抄」 岡本かの子

「思いわずらうことなく愉しく生きよ」 江國香織

「蛇神様」 高木彬光

「マゼンタ100」 日向蓬

「ヴィーナスのえくぼ」 加賀乙彦

「アンボス・ムンドス」 桐野夏生

「金融探偵」 池井戸潤

「赤絵の桜」 山本一力

「袋小路の男」 絲山秋子

「水の時計」 初野晴

以上13冊である。最近は翻訳物の古本を買う割合がだいぶ減ってきた。もう、未知の本以外は蒐集しつ

くしたということだろうか。古い本で、とりあえず欲しいのはユイスマンス「腐爛の華」、「セルバンテ

ス短編集」くらいなのだ。

で、今回の収穫の中で言及しておきたいのが、岡本かの子だ。この人もまったく読んだことがないのだが

つい最近、講談社文芸文庫から「食魔 岡本かの子食文学傑作選」という本が出て気になっていたのであ

る。この「老妓抄」にも「食魔」が収録されているので、丁度おあつらえ向きということなのだ。

あと高木彬光は以前に「人形はなぜ殺される」を読んで失望してから見向きもしなくなってしまったのだ

が「蛇神様」は時代伝奇物だということなので、思わず購入してしまった。

加賀乙彦「ヴィーナスのえくぼ」は、ずっと以前からさがしていた本。単行本だが、手に入れられてよか

ったよかった。

というわけで、新刊は万城目学プリンセス・トヨトミ」一冊のみ。これも未だ読めず。はやく買ってい

るけど読むのは夏ぐらいになるんじゃないかと危惧しておりますです。