もう十月も終わってしまった。今年は時間が過ぎるのがはやかったなぁ。そういえば、十月はぼくがこの
ブログを始めた月でもあるんだなぁ。知らない間に二年が過ぎ、もう三年目に突入だ。このブログを始め
た頃は右も左もわからない状態で、一歩を踏み出すのにとても勇気がいったものだった。いまでは、いろ
んな方と知り合って、ほんと毎日ブログをひらくのが楽しみで仕方がない^^。みなさん、これからもよ
ろしくお願いします。
というわけで、恒例の古本購入記である。今月は、結構買いましたよ。23作品、25冊。そんなに古本
屋にいってないのだが、一回のあたりが多かった。
まずは鮎川哲也の「死びとの座」、「王を探せ」。この人は未読のミステリ作家の中で一番重要な作家の
ような気がする。
いままではビッグネームしか読もうとしなかった時代小説にも目を向けるようにしている。杉本苑子「太
閤さまの虎」も、そんな中の一冊。でも、この人ビッグネームだよね^^。
曽野綾子もめぼしい作品は見つけたら買うようにしている作家の一人。「狂王ヘロデ」は、聖書に描かれ
る赤子殺しで有名な王を描いた歴史物。
気になっていた原宏一の本はオークションで二冊ゲット。「床下仙人」と「爆破屋」である。さて、どう
なんでしょうね。
赤江瀑「鬼恋童」は講談社文庫で。この人はあいかわらずぼくの中で、未知数である。
西村寿行「症候群」は傑作短編集らしいので購入。ハードバイオレンスの世界と決別して十ン年になるん
だけどね^^。
北村薫「盤上の敵」は以前購入していたかもしれないのだが、100円なので、とにかく買っておいた。
ランズデール「人にはススメられない仕事」はシリーズ物。これの邦訳第一弾「罪深き誘惑のマンボ」が
出たのはいつだったっけ?
保坂和志「カンバセイション・ピース」は、この人の代表作みたいな感じじゃない?
池井戸潤「銀行総務特命」は、お約束の購入。とにかくこの人のは買っておくことにする。
そして、今回一番うれしかったのがアーウィン・ショー「富めるもの貧しきもの」の上・中・下巻だ。こ
れは長年探してた本で、なかなかきれいな状態だったので感激してしまった。
浅暮三文「夜聖の少年」は徳間のデュアル文庫から。この本も見かけたことなかったのでうれしかった。
ジョアンナ・トロロープ「他人家族」は、噂には聞いていたが、いったいどんな作風なのか、お手並み拝
見といったところ。
文藝春秋編「もの食う話」は、食にまつわる話ばかり集めたアンソロジー。こういうのに掘り出し物があ
ったりするんだよね。
角川スニーカー文庫の「密室レシピ」には折原一、柴田よしき、霞流一、泡坂妻夫の四名が収録されてい
る。胸のすく密室トリックに出会えればいいのだが。
車谷長吉「金輪際」は表紙がかっこいいよね。この人は「忌中」ってのが気になってる。
杉洋子「海潮音」も時代物。この人のことは知らなかった。読み応えありそうだ。
黒川博行「カウント・プラン」は短編集。アブナイ人達が登場するそうで、おもしろそうだ。
井上夢人「もつれっぱなし」も短編集。会話だけで描かれてるそうで、スルスル読めそう。
坂木司「動物園の鳥」は、ご存知引きこもりシリーズの最終巻。「仔羊の巣」が未購入なんだけど、50
円で売ってたら、買っておくに越したことないでしょ。
南條範夫「第三の陰武者」は旺文社文庫。この表題作は、先に読んだ「戦国残酷物語」にも収録されてい
たのだが、他の作品が未読なので購入。この人、いまブームなの?「駿河城御前試合」もこの「第三の影
武者」もコミック化されてるみたいだし、どうして、いま南條範夫なんだろう?
というわけで駆け足で紹介。今回はなかなか満足感の高い買い物でしたぞ。