読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

古本購入記 2007年7月度

最近、仕事が忙しいので、めっきり本を読む時間が減ってしまった。これは由々しき事態ですぞ。

自然ブログをする時間もなくて、軽い放置状態である。今現在、一冊感想を書かなければならない本があ

るのだが、それも書けずじまいである。

7月も前の月に続いてまた購入数が減ってしまった。というか古本屋にすらあまり行ってない。月の後半

は一度も行かずじまいだった。数えてみたら11冊だった。

月の初めに即購入したのがグレッグ・アイルズ「魔力の女」。この人も一冊も読んでないだが、訳者が雨

沢泰なので、なんとなく気になって買い続けている作家である。ファムファタル物だということで、ちょ

っとエロティックな話らしく期待が高まります。

ゴーチェ「死霊の恋、ポンペイ夜話」は岩波文庫のめっけもん。吸血鬼物の傑作として名高い「死霊の

恋」をこの機会に読んでみようと購入。

戸川昌子「冷えた炎の如く」は、あまり見かけない本だったので購入。実録物っぽい悪女列伝らしい。

服部まゆみも一冊も読んだことないのだが、気になっている作家なので見かけたら買うようにしているの

だが、今回は「レオナルドのユダ」と「この闇と光」の二冊を購入。

エマニュエル・カレール「冬の少年」は、去年「口ひげを剃る男 」という本が刊行されたときに、ちょ

っと気になった作家だったので購入。フランス本国ではかなり話題になった本らしい。映画化もされたみ

たいだ。

アーヴィング「未亡人の一年」は、お約束の購入。この作家の本はすべて読んでおきたいからね。

鮎川哲也「ヴィーナスの心臓」は推理問題編と回答編に分けて書かれているという短編集。まさか、これ

を読んで問題に挑戦しようなどとは思わないが、おもしろそうではないか。

安東能明「強奪箱根駅伝」は、去年出たばかりの文庫じゃなかったっけ?この人もサスペンス物の書き手

としてはなかなかのものらしいので楽しみ。

エイミー・ベンダー「私自身の見えない徴」は、前々から読みたいと思っていた本。この人の短編集「燃

えるスカートの少女」はほんと素晴らしかったもんね。

桐生祐狩「剣の門」は、角川ホラー文庫の一冊。「小説探偵GEDO」を読んで、ちょっと興味を持った

作家だ。

というわけで古本は以上の11冊。今月はもっと古本屋に通って、いろいろ掘り出し物を購入したいもの

だ。変わりにといってはなんだが、7月は新刊本をいつもより多く購入したので、それも記しておこうと

思う。数えてみたら7冊もあった。なかなか盛況だ^^。

本谷有希子腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」と平山夢明ミサイルマン」とマーク・ミルズ「アマガ

ンセット」の三冊はこのブログでもすでに紹介済み。

野村美月文学少女と穢名の天使」は冴さん共々ずっと追い続けている作品。

本屋で見つけて思わず声を出してしまったのがアンリ・トロワイヤ「ユーリとソーニャ」。どうも作者の

自伝的作品のようだが、同じ自伝的作品の「サトラップの息子」が素晴らしい作品だったので自然、期待

は高まってしまう。児童書のようだが、読むのが楽しみだ。

志村有弘「怪談実話集」は、タイトル通りの怪談実話を集めたもの。この人の選眼にかなった実話集なら

読み応えありそうではないか。「胎児から胎児が生まれる話」なんて題名見ただけで鳥肌もんである。

そして新刊書最後に購入したのがジョン・ダニング「災いの古書」である。このシリーズは、もう無条件

に購入してしまう。それほどこのシリーズに愛着をおぼえてしまっている。いま、少しづつ読んでいるの

が、やはりいいねぇ。