読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

古本購入記  2011年 4月

四月は、スティーヴン・キングの「アンダー・ザ・ドーム」一色の月だった。ほとんどそれしか読んでな

かったが、まさに至福のひと月だったといえる。やっぱりキングって、ぼくが海外文学に目を向けるきっ

かけになっただけあって、すごい吸引力だな。いまになって、ぼくがキングにハマるきっかけとなった

「シャイニング」をもう一度読んでみようかななんて慣れないことを考えたりしている。

というわけで今月の古本購入冊数は6冊5作品。タイトルは以下のとおり。


「ラスト・チャイルド(上下)」 ジョン・ハート

「鯨の王」 藤崎慎吾

「辰巳八景」 山本一力

「ゴーストハウス」 クリフ・マクニッシュ

ジョン・ハートは、おそらくぼく好みの話を書く作家だと思うのである。まだ、一冊も読んでないけど

ね。山本一力もその伝で買い続けている作家。もうそろそろなんか読まないといけないな。クリフ・マク

ニッシュの「ゴースト・ハウス」は訳者の金原瑞人氏のサイン本だったので、ちょっと得した気分。で

も、赤の他人への献辞つきなんだけどね。


新刊は三冊購入。

「牛 築路」 莫言

「廃疾かかえて」 西村賢太

「忍びの森」 武内涼

そして、ご存知のとおり文藝春秋から送っていただいたスティーブン・キングアンダー・ザ・ドーム

(上下)」がこれに加わる。

莫言は、かなり以前に「白檀の刑」を読んで、たいへん面白かったので、色々集めている作家なのだが、

それ以来一冊も読んでない。この人は今一番ノーベル賞に近いアジア圏の作家なのだそうである。

西村賢太は、もう無条件に買っちゃうのだ。今回は随筆集も同時に刊行されてるのだが、とりあえずは小

説を追いかけていこう。そういえば文春文庫から「小銭をかぞえる」も出てたんだっけ。あれも買わなく

ちゃ。角川ホラー文庫は最近あまりソソられる本が出てなかったのだが、この「忍びの森」は貴志祐介

が『風太忍法帖モダンホラーの恐るべきハイブリッド』なんて魅力的な推薦をしているのでおもわず

買ってしまった。忍者と妖怪の戦いなんて、すごく面白そうでしょ?

で、これを買ったとき本屋のレジで見つけたのが無料配布されているこんな本↓

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ぼくはとりたてて熱心な東野ファンでもないのだが、おもわず手にとってしまった。だって、191ペー

ジもあって全著作の本人による解説や、加賀シリーズとガリレオシリーズの特集が載ってるのだから、こ

れは一応持っておくべきでしょ?なんてったってタダなんだもの。まだ、本屋には置いてあるとおもうの

で手に入れてないミステリーファンの方は是非ゲットしてください。

というわけで、今回はこれまで。