前回の古本購入記は1月24日だった。前回から今日までの約一ヶ月分をまた記録しておこうと思う。
まずうれしかったのが泡坂妻夫「毒薬の輪舞」である。これネットでは安く購入できるのだが、わざわ
ざネットで買うほどの本でもないし古本屋で購入しようと思っていたのだが、これがなかなか見つから
なかったのである。単行本だったが迷わず購入した。
海のものとも山のものともしれない作品が、ふと目についてとても気になることがある。スピア・モー
ガン「フレッシュアワー氏の蝋管」はそんな本だ。内容紹介を読むとどうやら歴史ミステリーのようだ
が、さてどんなもんだろう?
新野剛志も気になる作家だ。この人と池井戸潤、垣根涼介、雫井脩介、誉田哲也、荻原浩、永瀬隼介ら
は今のところ同列で認識している。「どしゃぶりでダンス」は短編集なのだが、職人的な雰囲気がある
ような気がする。
浅田次郎は「鉄道員」しか読んでないのだが、「椿山課長の七日間」は北上次郎が解説を書いていたの
で思わず購入。あまり好みじゃない気もするが、この解説読んだら買わずにいられなくなった。
ずいぶん昔に江戸川乱歩、横溝正史、木々高太郎、大下宇陀児、城昌幸、アガサ・クリスティなど錚々
たるメンバーが登場しコナン・ドイル、ヴァン・ダイン殺害事件の謎を解くなんて凄い設定のミステリ
を読んだ。山村正夫の「霊界予告殺人」という本である。この本は酷かった。あほらしくて、史上三冊
目の壁投げつけ本となった。だからそれ以来この人の本には見向きもしなかったのだが、魔が差して「
吸血鬼は眠らない」というのを買ってしまった。期待せず読んでみようと思う。
「クラムボン殺し」を読んで、軽いジャブをくらった中島望のデビュー作「Kの流儀」もようやく見つ
けることができた。この本なかなか見つからなかったんだよね。
そして今日、しろねこさんのオススメに従ってアシモフのファウンでーション初期三部作の内2と3を
購入。でも1がないんだよね(笑)。
それと一緒に購入したのが「奇想天外」傑作選として編まれた「てめえらそこをどきやがれ!」である
。この本めずらしくない?少なくともぼくはいままで見かけたことはなかった。収録されているのは
夢枕獏「てめえらそこをどきやがれ!」
鏡 明「カリフォルニア・ゲーム」
片岡義男「象がきた町」
高千穂遥「変態の方程式」
萩尾望都「ヘルマロッド殺し」
大和真也「カッチン」
の6作である。「奇想天外」の傑作選といわれれば興味を惹かれる。一人だけ知らない作家がいるが、
得てしてこういうのにめっけもんが潜んでいるものなのである。
とまあ、こんな感じで本は増え続けている。もうすぐ3千冊になりそうだ。