読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

C・G・フィニー「ラーオ博士のサーカス」

イメージ 1

 当初創樹社→サンリオSF文庫から出てたのだが、廃刊後ちくま文庫で復刊された。この頃は、ちくま文庫から長らく絶版だった翻訳本や初紹介の本が多く出版されおおいに喜んだものだが、本書もその中の一冊だったのである。

 こういう本に目がないぼくは、ちくま文庫を即購入。読んでみて驚いたのが、意外にぺダントリックなところだった。ただのダーク系ファンタジーを予想してたので、予想外に楽しませてもらった。

 本書は、とある村にサーカスがやってくるところから幕を開ける。ラーオ博士率いるサーカス団は、この世でもっともめずらしいサーカス団で、スフィンクスメデューサやキマイラなんかが普通に見世物してたりするのである。怪物好きのぼくとしては、たまらない趣向だ^^。

 この本テリー・ギリアムが映画化してくれないかな?さぞかしおもしろい映画になるだろうに。