この作品の成立は、ストラウヴがキングの「呪われた町」を読んだことが発端となっています。
き上げました。
どまってはいません。
本作を読んだ誰もがいうことですが、この作品はゴースト・ストーリーとして百科全書的な仕上がりとな
っており、登場するファクターは、幽霊だけにとどまらず吸血鬼や狼男その他の怪異現象まで網羅されて
います。
全体をまとめています。ヘンリー・ジェイムズの朦朧法にものっとったこの語りの妙はいわゆる『騙り』
にも通じて、いっそう効果を上げています。
日本での評価はいささか良くないものでしたが、ぼくにはすこぶるおもしろく、大満足で読み終えまし
た。
いまでは絶版になっているのも、むべなるかな。しかし、個人的にはとても印象に残った1冊でした。