読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2012-09-16から1日間の記事一覧

梶よう子「ふくろう」

はじまりはとてもミステリアスだ。主人公 伴鍋次郎が妻の八千代を連れて安産のご利益のある赤羽の水天宮に詣でようとしている。鍋次郎は近々西丸書院番士として出仕することが決まっていた。西丸とは将軍世嗣の住まいで書院番とはいわゆる警備員だ。まもなく…