角川文庫の新刊で「山田風太郎全仕事」という本が出た。ぼくみたいな風太郎マニアには決して見過ごすことのできない本だ。内容はまったく目新しいものはなく、あらためて知る新事実もない。でもやはり手元に置いておきたいというのがファン心理というものだろう。この本、買ってきた日から毎日読んでいるのだが、やはり刺激を受けてしまうのである。風太郎の完璧なエンターテイメント世界にどっぷり浸かりたい。願わくばあのわくわくする忍法帖の世界で遊びたいと思ってしまうのだ。しかし、いかんせんぼくは風太郎忍法帖の長編物はすべて読んでしまっている。だから、他の作家では決してすることのない再読をすることになる。過去二回ぼくは忍法帖を再読してきた。「伊賀忍法帖」と「魔界転生」だ。いままでの読書人生の中でこの二冊だけが再読した本というわけ。本当は再読なんかしないで、どんどん新しい本を読んでいかなければ、数千冊もある積読本を一生読みきることができないのだが、火がついてしまったものは仕方がない。近々風太郎忍法長編を再読することにしよう。候補としては「柳生忍法帖」か「風来忍法帖」がいいな。もう、読む前からわくわくしてきた。
というわけで今回の古本購入記なのである。今回は19冊購入。けっこう買ってるね。ラインナップは以下のとおり。
「小銭をかぞえる」 西村賢太
「殺人鬼フジコの衝動」 真梨幸子
「陽だまりの彼女」 越谷オサム
「あなたの魂に安らぎあれ」 神林長平
「今宵、銀河を杯にして」 〃
「機械たちの時間」 〃
「我語りて世界あり」 〃
「天国にそっくりな星」 〃
「鏡像の敵」 〃
「毒蛇の園」 ジャック・カーリイ
「殺人者はそこにいる 逃げ切れない狂気、非情の13事件」 「新潮45」編集部 編
「踊る陰陽師 山科卿醒笑譚」 岩井三四二
「はて、面妖」 〃
「たいがいにせえ」 〃
「樹影譚」 丸谷才一
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」 人間入間
「柳生百合剣」 荒山徹
「怪奇礼讃」 E・F・ベンスン/A・ブラックウッド他
「血のケープタウン」 ロジャー・スミス
神林長平の本がまとめておいてあったので、思わず複数購入してしまった。この人の本はまだ一冊も読んでないが、きっと読んでおくべき本なのだと思うのである。
新刊は2冊購入。
「密林の語り部」 バルガス=リョサ
「山田風太郎全仕事」 角川書店編集部 編
小野不由美の「ゴーストハント」シリーズの最終巻がもう発売になっているのだが、これがまだ購入できてない。全巻のオビについている応募券を切り取って、全巻収納できる専用BOXと「特別冊子」をもらわないといけないから、必ず買わなければいけない。娘も続きが読みたいみたいだしね。