読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

古本購入記 2008年6月度

梅の季節なので、またもや梅ジュース作っちゃいました。これ飲んでると不思議と灼熱の夏でもバテずに

乗り越えられるんだよね。自然の力って凄いなぁ。

というわけで、先月分の古本購入記なのだが、またまた性懲りもなく大量に買ってしまいました。

数えてみたら33冊、28作品ときたもんだ。ま、例のごとくそのほとんどが一冊100円なので、出費

はそれほどでもないのだが、どんどん増える本を収納する場所がなくなってきましたぞい。読むスピード

が、購入スピードに追いついてないからこれは仕方のないことなのだが、それにしても欲しい本はいつに

なったら無くなるのだろうか。

では、いつものごとく成果を書き出してみよう。


 「斧」ドナルド・E・ウェストレイク

 「秘められた伝言」ロバート・ゴダード 

 「黄昏のベルリン」連城三紀彦

 「薔薇船」小池真理子

 「日傘のお兄さん」豊島ミホ

 「檸檬のころ」   〃

 「双眼」 多田容子

 「やみとり屋」〃

 「透明女」戸川昌子

 「夷狄を待ちながら」クッツェー

 「あかんべえ」宮部みゆき

 「次の町まできみはどんな歌をうたうの?」柴崎友香

 「今はもういないあたしへ・・・」新井素子

 「ひとめあなたに・・・」     〃

 「悦びの流刑地岩井志麻子

 「思案せり我が暗号」尾崎諒馬

 「映画篇」金城一紀

 「思考機械」ジャック・フットレル

 「古城物語」南條範夫

 「サバイバー・ミッション」小笠原慧

 「嘘つきは妹にしておく」清水マリコ

 「君の嘘、伝説の君」    〃

 「ティーパーティの謎」カニグズバーグ

 「総統の子ら」皆川博子 

 「皆川博子作品精華 迷宮ミステリー編」

 「黒後家蜘蛛の会 2、3」アイザック・アシモフ

 「おろおろ草紙三浦哲郎

 「逃がれの街」北方謙三

とりあえず喜びたいのは、「猫舌男爵」で虜になってしまった皆川博子の作品。「総統の子ら」の文庫三

冊は100円ではなかったが、「皆川博子作品精華」が100円で買えたのには驚いた。クッツェーの本

もだいぶ前に文庫になっていたのだが、古本屋で見かけたことがなかったのでうれしかった。あと掘り出

し物だと勝手に解釈しているのが「おろおろ草紙」である。これは、存在自体知らなかった作品。奥州の

天明大飢饉を描いているそうなのだが、あまりにも凄まじい内容にビビっております。それと、もねさん

イチオシの戸川昌子「透明女」を無事ゲットできたことを喜びたい。こうしてみると、時を経るごとに知

りたい作家、知らねばならない作家が増えていくゆえ、本の呪縛からも逃れられないようになっているら

しい。だから、いまは皆川博子がマイブームなので彼女の本がどんどん増えていってるというわけだ。

なんとも因果なことよのう。