2008-07-01 桜奇変 詩をたしなんだりして 四月になれば今日子は 床に手を伏す蝶のように 急かれて、焦がれて、試されて 同じ境遇には落ち着かず ああ、なにもかもが煩わしい 目をやる親は、真紅の今宵 月が溶け出し、涙やむ 神社の裏に積もる死は はだけた着物の裾模様 落ち着かず、落ち着かず おまえのために祈りましょう