読書の愉楽

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「世界の料理ショー」

 以前にも記事にしたことがあったが、ぼくの大好きな料理番組で「世界の料理ショー」というのがあって、司会進行兼料理人のグラハム・カーの軽妙なトークとかなり大雑把な印象を受ける料理の仕方にすっかり魅了されたと書いていたのだが、驚いたことにその番組のDVDが発売されていたのである。

 

 ぼくが記事を書いたのは、一昨年の2月頃だったのだが、その丁度一ヶ月後くらいに『世界の料理ショー DVD-BOX』というのが出ていたのだ。これは現存する日本語版52話すべてを網羅しており、この番組を観ていてファンだった人には必須アイテムとなりうるコンプリートBOXなのだ。

 

 だが、それは豪華版なだけあってお値段もかなり豪華であり、三万以上もする高価な品物。とうてい、ぼくには手の届かない憧れの品なのだが、なんと!驚くことにこの「世界の料理ショー」の簡易版ともいうべきお手軽価格(980円)の4話収録DVDがコンビニで売っていたのである。

 

それがこれね。

 

   ↓

 

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 傑作選ブルーとレッドの二枚が発売されていたのだが、とりあえずぼくは「ブルー」を購入。

 

 この中には



・「仔牛と豚のワインシチュー チューリッヒ風」

 

・「パインシャーベット バハマ風」

 

・「ポーク串焼き スペイン風ソース」

 

・「タルトタタン フランス風」



 の4話が収録されているのだが、もう感無量だった。幼い頃テレビにかじりついて観たあの幻の料理番組がまた観れるなんて夢にも思わなかったのだから、感動もひとしおなのだ。

 

 でも、あらためて観て自分の記憶力の悪さに唖然としたのだが、この番組、冒頭でグラハム・カーが世界各国に赴き、その地の料理を楽しむレポートのパートがあり、それを受けてその日の料理へとつなげるという構成なのだが、ぼくはすっかりそのレポート部分を忘れていたのだ。また、料理する前の小話の部分もすっぽり抜け落ちていた。今日観た中では、大会社の共同経営者二人がお互い歳だから社長の座を次の世代に譲ろうと相談していて、お互いの息子が候補に挙がったが、その二人がどれだけ馬鹿息子なのかを言い合うという小話が最高におもしろかった。傑作だ。

 

 というわけでこのささやかな感動を誰かに伝えたくて思わず記事を書いてしまったというわけ。

 

 ところで、ウチの家族はどういう反応だったかというと、一緒に楽しんでくれたのは息子だけだった。

 

 ウチの女連中は、どうも料理番組が嫌いらしい。どうしてだろう、あんなにワクワクする見物ってそうそうないと思うんだけどなあ。

 

 最後に、最近のぼくのお気に入り料理番組はNHK教育テレビでやってる「毎日がイタリアン」だ。

 

 こちらは洗練された料理テクニックで正真正銘のご馳走を手際よく作っているところがかなり魅力的。

 

 でも、イタリアンなのでそれを再現したいなと思っても食材がすぐに手に入らないところがなんとも歯がゆいところ。う~ん、悩ましい。