読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

太陽を月に染めて

いわれない中傷や

孤独との闘いに疲れたとき

きみの眼には、雨が降る

時に雨は激しく

神の御心のごとく無慈悲に降り続くが

永遠にではない

太陽を月に染めるが如く

それは

不思議にも静謐な感動をもって

きみの心をあたたかくする

けだし、人の世は住みにくく

だが、ひとりでは生きてゆけないものなのだ