2006-08-06 フラハティ・メア 詩をたしなんだりして 冬の吹く夜にフラハティ・メアは、やってきたツバの大きな帽子に首から下げた幾つもの石大きな目には白眼がなかった悪夢の総称として跋扈する彼女は読み取れない表情のままかすれた声で、こう告げた「本を読むなかれ。庭の木を切るなかれ。湯を飲むなかれ。引き出しを開けるなかれ。ネコの頭をなでるなかれ」わたしは、彼女に捧げ物として憂鬱のつまった瓶と子どもの泣き声が染みこんだ布っきれを渡したフラハティ・メアは去った冬の吹く夜に消えていった悪夢だけを残して