読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-08-06から1日間の記事一覧

フラハティ・メア

冬の吹く夜に フラハティ・メアは、やってきた ツバの大きな帽子に 首から下げた幾つもの石 大きな目には白眼がなかった 悪夢の総称として跋扈する彼女は 読み取れない表情のまま かすれた声で、こう告げた 「本を読むなかれ。庭の木を切るなかれ。湯を飲む…