2006-03-28 情景1 詩をたしなんだりして 夜に沈む山の影を見ると不安になる。 あなたは、いつも通り夕餉の支度。 トントンとまな板を打つ包丁の音。 あなたの背中には、悲しみが見える。 ゆっくり身体を蝕む病魔のように、 ためらうぼくに不安がのしかかる。 髪を切ったのはいつなのだろう? いま、はじめて気づいた。 妻が他人と変わってる。