ランキングの季節になってきた。最近本屋で立ち読みしたのだが、PLAYBOYでここ10年のミステ
リベスト100ってのをやっていて、意外だったのが山風の「明治断頭台」が1位だったってことだ。山
風命のぼくがいうのも何だが、この作品は大変よろしい具合にミステリとして健闘してはいるのだが、と
うてい傑作だとはいえない仕上がりだったと思う。山風お得意の連作ミステリ形式で話が進められ、最後
にはどーんと大きなどんでん返しが用意されているという凝りようなのだが、ぼくは皆がいうほどこの作
品を評価してはいない。詳しくは書けないが、ミステリとして期待して読むとちょっと肩透かしな部分が
あるのだ。だって、死者の霊がねえ・・・。
2位以降は、もうはっきり覚えていない^^。「火車」だったかな?ま、とにかくぼくは「明治断頭台」
が1位になっていたことに激しく驚いたので、それしか記憶に残ってないということなのだ。
というわけで、またまた古本購入記が巡ってきたのである。今月も結構買ってしまった。反省だ。
森見登美彦「太陽の塔」
草野唯雄「瀬戸内海殺人事件」
デヴィッド・ヒューソン「死者の季節」
萩原浩「誘拐ラプソディ」
芦原すなお「雨鶏」
岡嶋二人「七日間の身代金」
ロン・グーラート「ゴーストなんかこわくない」
アンドリュー・テイラー「天使の背徳」
サラ・デュナント「フィレンツェに消えた女」
宮部みゆき「楽園」
奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」
E・D・ホウク編「今月のペテン師」
コニー・ウィリス「リメイク」
嵐山光三郎「逆鱗組七人衆」
レイ・ブラットベリ他「闇の展覧会(2)]
パット・バーカー「越境」
安岡章太郎編「ウィタ・フンニョアリス」
野沢尚「眠れぬ夜を抱いて」
仁木悦子「一匹や二匹」
村田喜代子「人が見たら蛙に化れ」
角田光代「菊葉荘の幽霊たち」
曽野綾子「わが恋の墓標」
斉藤澪「夜明けの・晩・に」
佐藤亜紀「天使」
福田栄一「監禁」
藤岡真「白菊」
ジョナサン・キャロル「黒いカクテル」
中山可穂「弱法師」
〃 「マラケシュ心中」
T・S・ストリブリング「ポジオリ教授の事件簿」
エドワード・ケアリー「望桜館追想」
以上31作品33冊購入。おいおい、買いすぎだよ。でもこれでも宮部みゆき「楽園」以外はすべて一冊
100円で購入しているので、それほどの出費ではない。各出版社様ごめんなさい。言い訳なんですが、
新刊も吟味して購入しました。
アミタヴ・ゴーシュ「ガラスの宮殿」
クリスチアナ・ブランド「ぶち猫 コックリル警部の事件簿」
ジャネット・ウィンターソン「灯台守の話」
の三冊です。今月も久々のキングの新刊「セル」を購入するかどうか吟味中。図書館に注文しているアラ
スター・グレイ「ラナーク―四巻からなる伝記」もほんとは購入したいのだが、エクスペンシブなのでい
まのところ保留^^。
まあ、そうやって月日はめぐり、ぼくの家には本が山をなしていくというわけなのだ。もうそろそろブレ
ーキかけないと、大変なことになってしまうぞなもし。