読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

久しぶりの新刊書店」

久しぶりに新刊書店に行ってきた。二週間ぶりだ。

なんの目的もなく行ってみたのだが、ああ、見つけてしまった。そういえば、そろそろ出るってどこかで

見てたっけ。見つけてしまったからには購入しないと気が済まない。

というわけで河出の奇想コレクション最新刊であるコニー・ウィリス「最後のウィネベーゴ」を購入。

今回は収録作が4作といままでになく少ない。短編というより中編だ。内ニ作品はちょっと短めの長編く

らいの長さがある。なんか期待高まっちゃうね。それに表題作などは犬が出てくるSFということで、あ

ハーラン・エリスン「少年と犬」みたいな傑作だったらどうしょう?なんて勝手に妄想したりして。

とにかく読むのが楽しみだ。得てして、こういう場合はとんでもない不当たりになることがあったりする

のだが、ひとまずそのことは考えないでおこう。

それより驚いたのが巻末に載っている今後のラインナップである。うれしいことに、また増えていた。

前に確認したところでは、今後の作品の中で気になるのはヤングの「たんぽぽ娘」だけだったのだが、

今回増えた本の中に、またまた狂喜乱舞したくなるような作者がいた。

まず、どうしてこの人が奇想コレクションに選ばれないんだろう?と不思議に思ってた「失われた探険

家」のパトリック・マグラア。この人は、こういう選集にはうってつけの人だと思う。あの傑作短編集

「血のささやき、水のつぶやき」のような作品がまた読めるのかと思うとうれしくなってしまう。

「悪魔の薔薇」のタニス・リーはとばして、お次は、「蒸気駆動の少年」のジョン・スラデック。この人

はちょっと警戒してる。どうなんだろ?でも楽しみなのは楽しみ。

そして、これが一番気になるっていうのが「洋梨形の男」のジョージ・R・R・マーティンだ。この人は

短編集の「サンドキングス」が不当たりだったのだが、やはりあの「皮剥ぎ人」の強烈な印象が強いの

で、期待してしまう。というわけで、この奇想コレクション刊行はいつになるのかわからないが、また楽

しみが増えたというわけだ。

で、新刊なのだが本書以外には何も買ってない。昨日記事に書いた西尾維新の「クビシメロマンチスト

を購入するかしないかで少し悩んだが、今回は見送った。ぼくもなかなか辛抱強くなったものだ。

その他文庫本も見て回ったのだが、気になったのは宮部みゆき「あかんべえ」と佐々木丸美「崖の館」く

らいかな。でも、それもスルーした。ほんとに辛抱強くなったな^^。