ジャンルを特定できない。ホラーの要素もあるように思うしミステリーに入れてもいいような気もする。
事象と存在に対するこの作者なりの考えが描かれている。
哲学の領域ともいえる難解な問題をからめ、当事者たちの平易な毎日にまぎれこむ死を描いている。
読んでいて違和感をおぼえるのは、ここに登場する中、高生達の世事に長けたあまりにも大人びた目線
である。これには閉口した。ちょっとイメージがかけ離れすぎている。
それ以外はとりたてて気にならない。話としては、事象の中心となる神栖麗奈をめぐって幾人かの死が
描かれる。この『おかしいくらい美人』な人物は、果たして存在しているのかいないのか。
どうして彼女をめぐって幾人もの人が自ら命を絶ったのか?
本書ではすべてが語られているわけではない。本書には続編がある。
「神栖麗奈は此処に散る」というらしい。そこでは重大な事実が判明するのだそうだ。
う~ん、どうだろ?これを読むか?
いまのところはわからない。気が向けば読むかもしれない。