読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

マグノリア

こんなにも

世界は残酷で

死にあふれ

苦痛に満ちているのに

ぼくは平凡な毎日をなにげなく過ごしている

刺激を求めて

視線を彷徨わせて


よるべなき道筋に

生まれゆく子どもたちは

何にもまして

窮屈で閉ざされている

ああ、なにが正しくてなにが間違っているのか

思い出の中に咲きほこる

花の名前は

マグノリア