というわけで、また一ヶ月の成果を発表する機会が巡ってまいりました。あまり古本屋には行ってないと
一言メッセージでも書いていたのだが、それでも本は買っていて、数えてみると23冊22作品も買って
いた。タイトルは以下のとおり。
「少女外道」皆川博子
「枯草の根/炎の絵」陳舜臣
「裂けた瞳」高田侑
「居酒屋ゆうれい」山本昌代
「源内先生舟出祝」 〃
「贖罪(上下)」イアン・マキューアン
「三世沢村田之助 小よし聞書」南條範夫
「武道の系譜 日本剣士伝」 〃
「鳥類学者のファンタジア」奥泉光
「明治通り沿い奇譚」東郷隆
「はじまりの歌をさがす旅」川端裕人
「ニコチアナ」 〃
「ピストルズ」阿部和重
「隠し剣秋風抄」藤沢周平
「ソドムの門」深谷忠記
「希望」永井するみ
「グミ・チョコレート・パイン グミ編」大槻ケンヂ
「地獄 英国怪談中篇傑作集」南條竹則 編
「生きてるだけで、愛。」本谷有希子
「真田手毬唄」米村圭吾
「アガタイトの葬列」クレイ・レイノルズ
「七つの恐怖物語」坂崎麻子 編
この中で注目したいのは、メディアファクトリーから刊行されている「地獄 英国怪談中篇傑作集」だ。
デ・ラ・メーア「シートンのおばさん」、メイ・シンクレア「水晶の瑕」、ブラックウッド「地獄」の三
編が収録されているのだが、これはなかなか読み応えありそうで楽しみ。最後の「七つの恐怖の物語」は
偕成社から出てる児童書なのだが、子どもが読むかなと思って買ってきたのに不評でつっかえされた本。
収録作はジェイコブズ「猿の手」、ホジソン「夜の声」、ウェルズ「故エルヴシャム氏のおぼえがき」
ドイル「サノックス卿夫人」、ビアス「アウル・クリーク橋」、バーク「小さな顔」、ストーカー「判事
の家」の七作品。結構錚々たるメンバーでお買い得の本なんだけどなぁ。
で、新刊なのだがこれは先に紹介した藤谷治「誰にも見えない」と長尾剛 編「漱石ホラー傑作選」の二
冊のみ。
さて、いま車中本として読んでる川端裕人「The S.O.U.P」が思いのほか面白いので驚いている。これは
傑作ですね。