読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-09-21から1日間の記事一覧

宇月原清明「聚楽 太閤の錬金窟」

本書は「信長 ― あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」で、第十一回日本ファンタジー大賞を受賞した著 者の受賞第一作である。 デビュー作を飛び越えて本作を先に読んだのだが、いやあ驚いた。大傑作ではないか。 本書で描かれるのは、信長、秀吉、家康の三人…

J・スキップ&スペクター編「死霊たちの宴」

かの米国で生きる屍といえば、ジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の ことである。 上巻では、そのロメロにリスペクトした感のある作品が揃っていた。そのほとんどが、映画そのままに 生きる者と生きる屍との死闘を描いているの…