読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2015-07-10から1日間の記事一覧

フェルディナント・フォン・シーラッハ「禁忌」

前作の「コリーニ事件」を読んだのがちょうど二年前の7月だった。初の長編ということで、多大な期待を寄せて読んだのだが、そこで扱われている事件の謎がぼくの予想していたとおりの真相だったので少々肩すかしをくった。やはりシーラッハは短編向きの作家…