王冠をつけた象は、ヘリンボーンの柄だった。黄色い空に架かる大きな橋は、まるで地球を制圧する巨大 宇宙船のようで、正直ぼくは怖かった。目の前にやってきた象は、器用に片目を瞑ってウィンクしながら 鼻先を丸めてぼくの足元に差し出した。 「これに乗れ…
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