読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-10-30から1日間の記事一覧

A・A・ミルン「赤い館の秘密」

とりたてて素晴らしいトリックがあるわけでもなく、アッ!と驚くどんでん返しがあるわけでもないのに一読すればわかるとおり、本書はいつまでも心に残る名作となり得ている。 それは、全編を覆うユーモアのおかげであり、探偵役のアントニー・ギリンガムの魅…