読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-06-08から1日間の記事一覧

ヨナ・オバースキー「チャイルドフッド」

あまりにも忌まわしいアウシュビッツを、子どもの眼を通して描いた秀作だった。一時間ちょっとで読めてしまえる本なのだが、これがかなり堪える。厳しい現実を目の前にして、大人は子に正視することを回避させようとするのだが、すべてを隠すことはできない…