読書の愉楽

本の紹介を中心にいろいろ書いております。

2006-03-09から1日間の記事一覧

トム・ロビンズ「カウガール・ブルース」

これはねえ、まったくもってうれしくなっちゃう本ですよ。 まず、全体からにじみ出ているユーモアがいい。語り口の軽妙さが、まったく新鮮で壁に頭を打ちつけたくなるほど楽しい。 例えばそれは、とんでもない前置きから物語へと入ってゆく各章の楽しさであ…